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線形代数 理工学者が書いた数学の本

ちくま学芸文庫 ア35−2 Math & Science

出版社名 筑摩書房
出版年月 2023年7月
ISBNコード 978-4-480-51197-3
4-480-51197-0
税込価格 1,650円
頁数・縦 438P 15cm

商品内容

要旨

「線形代数は理工学のすべてに通ずる基本です。その論理は、電気回路、振動、力のつりあい、微分などなど、ごく直観的に理解できる現象の中にも本質的に表れています」(「著者からひとこと」)。問題の解決にあたっては、既成の形式化した数学を当てはめるのではなく、本質的な構造に適合するように数学を創り、再構成する態度が必要であると本書は説く。“線形代数の基本概念や構造がなぜ重要であり、どういう状況で必要になるか”を工学や物理学の例を多く用いて、直観的な理解を目指すユニークな応用数学教科書。

目次

第1章 ベクトル空間と線形写像(n次元ユークリッド空間Enのベクトル
ベクトルとベクトル空間 ほか)
第2章 行列と行列式(行列
直交行列 ほか)
第3章 二次形式と計量(双一次形式、内積、計量
二次形式の固有値問題)
第4章 ベクトル空間の線形写像(線形写像の標準形
線形写像と状態方程式 ほか)

出版社・メーカーコメント

“線形代数の基本概念や構造がなぜ重要か、どんな状況で必要になるか”理工系学生の視点に沿った、数学の専門家では書き得なかった入門書。

著者紹介

甘利 俊一 (アマリ シュンイチ)  
1936年、東京生まれ。東京大学大学院数物系研究科博士課程修了。工学博士。東京大学教授、パリ大学客員教授、理化学研究所脳科学総合研究センター長などを経て、現在は同研究所栄誉研究員。東京大学名誉教授。帝京大学先端総合研究機構特任教授。専攻は数理工学(神経回路網理論・情報幾何学)。「神経情報処理の基礎理論の研究」により、日本学士院賞受賞。文化功労者、文化勲章受章
金谷 健一 (カナタニ ケンイチ)  
1947年、岡山県生まれ。東京大学工学部計数工学科卒業。東京大学大学院博士課程修了。工学博士。群馬大学工学部教授、岡山大学工学部教授。現在同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)