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きしむ政治と科学 コロナ禍、尾身茂氏との対話

出版社名 中央公論新社
出版年月 2023年7月
ISBNコード 978-4-12-005677-2
4-12-005677-5
税込価格 2,420円
頁数・縦 293P 20cm

商品内容

要旨

福島第一原発事故、さかのぼれば薬害エイズ、水俣病…。専門家による政府への科学的助言はいつも空回りした。このコロナ禍でもまた、政治と科学(専門家)は幾度も衝突した。専門家はその責任感から自らの役割を越えて「前のめり」に提言したこともあった。専門家たちは何を考え、新型コロナに向き合ったのか。政治と科学の間には、どのようなせめぎ合いがあったのか。そして、コロナの教訓を新たな感染症の脅威にどう生かすのか…。尾身茂・新型コロナウイルス感染症対策分科会長への計12回、24時間以上にわたるインタビューを通じ、政治と科学のあるべき関係を模索する。

目次

序章 コロナ禍の3首相
第1章 謎の肺炎―過去の教訓生かされず
第2章 前のめり―「ルビコン川」を渡った専門家会議
第3章 緊急事態宣言発令「42万人」死亡推測の衝撃
第4章 専門家会議の「廃止」―政府に向かうべき批判が専門家に
第5章 GoTo―経済かコロナ対策か
第6章 東京五輪―官邸と専門家の衝突
第7章 看板倒れの「聞く力」―平時への移行に前のめり
第8章 感染症対策の司令塔―専門家助言組織のあり方を問う
終章 コロナとの共生

出版社・メーカーコメント

福島第一原発事故、さかのぼれば薬害エイズ、水俣病……。専門家による政府への科学的助言はいつも空回りした。このコロナ禍でもまた、政治と科学(専門家)は幾度も衝突した。専門家はその責任感から、自らの役割を越えて「前のめり」に提言したこともあった。専門家たちは何を考え、新型コロナに向き合ったのか。政治と科学の間には、どのようなせめぎ合いがあったのか。そして、コロナの教訓を新たな感染症の脅威にどう生かすのか……。尾身茂・新型コロナウイルス感染症対策分科会長への計12回、24時間以上にわたるインタビューを通じ、政治と科学のあるべき関係を模索する。

著者紹介

牧原 出 (マキハラ イズル)  
1967(昭和42)年愛知県生まれ。90年東京大学法学部卒業。93年東北大学法学部助教授、2006年同大学大学院法学研究科教授。11年博士(学術)。13年より東京大学先端科学技術研究センター教授。専門は行政学・政治史・オーラルヒストリー。著書に『内閣政治と「大蔵省支配」』(中公叢書、2003年、サントリー学芸賞受賞)、『田中耕太郎』(中公新書、2022年、読売・吉野作造賞受賞)など
坂上 博 (サカガミ ヒロシ)  
1964(昭和39)年新潟県生まれ。87年東京工業大学工学部卒業。同年読売新聞東京本社入社。千葉支局、松本支局、医療部などを経て2016年より読売新聞東京本社調査研究本部主任研究員。専門は感染症、難病、薬害、再生医療など医療全般(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)