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作家の仕事部屋

中公文庫 ラ3−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2023年7月
ISBNコード 978-4-12-207397-5
4-12-207397-9
税込価格 1,320円
頁数・縦 323P 16cm

商品内容

要旨

好みの筆記具。能率的な部屋の間取り。作業のはかどる時間帯…忙しい日常の中で、本当に書きたいものを書くためには、そうした手段や環境を整えることも大事。でも、どうすれば?バルト、サガン、レヴィ=ストロースなど、二十五人の巨匠達がインタビューで具体的に明かす、自分だけの執筆スタイルを見つけるためのヒント。

目次

ロラン・バルト―筆記用具との、ほとんどマニヤックな関係
アルフォンス・ブダール―監獄や病院は不思議な現像液の役割を果す
エルヴェ・バザン―なにひとつ偶然にはまかせない
ミシェル・ビュトール―人格の二重化の企て
ジョゼ・カバニス―私は時間に賭ける、それは卓越した小説家だから
ギ・デ・カール―小説はラファイエット百貨店のようなものです
エレーヌ・シクスー―書いていない時の私は死んだも同然です
アンドレ・ドーテル―私は彷徨する…夢と街と言葉のなかを…
マックス・ガロ―書く楽しみのなかでもっとも本質的なもの、それは驚きです
ジュリアン・グラック―仕事は一日に二時間
マルセル・ジュアンドー―私は生きた録音機です
ジャック・ローラン―手で書く書物もあれば口述する作品もある
J・M・G・ル・クレジオ―私は夢を見ないために、苦しまないために書く
ミシェル・レリス―書物の一部は犬の散歩のあいだに出来あがる
クロード・レヴィ=ストロース―私のなかには画家と細工師がおり、たがいに仕事を引き継ぐ
フランソワーズ・マレ=ジョリス―人から聞いた話を利用する
J・P・マンシェット―あまり長いあいだ人を殺さずにいてはいけない
A・P・ド・マンディアルグ―筆が進むのはパリとヴェネツィアだけ
パトリック・モディアノ―嘘をつく術を習得すること
ロベール・パンジェ―もっとも難しいのは冒頭の一句です
クリスチアーヌ・ロシェフォール―部屋のなかのハプニング
フランソワーズ・サガン―書くこと、それは自分を忘れようとすることです
ナタリー・サロート―スナックの片隅のテーブル
フィリップ・ソレルス―回教僧の踊り
ミシェル・トゥルニエ―私は泥坊かささぎに似ている

出版社・メーカーコメント

筆記具、部屋の間取、時間帯……バルト、サガン、レヴィ=ストロースなど二十五人の巨匠達がインタビューで明かす、自分だけの執筆方法。〈解説〉読書猿

著者紹介

ド・ランビュール,ジャン=ルイ (ドランビュール,ジャンルイ)   de Rambures,Jean‐Louis
評論家、ジャーナリスト。1930年、パリにて、フランス人子爵の父親とブラジル人の母親との間に生まれる。フランス語のほか、早くからポルトガル語・ドイツ語に触れる。68年からフリーランスの執筆者となり、「ル・モンド」紙で行なった二十五人の作家へのインタビューをまとめた『作家の仕事部屋』を78年に刊行、話題となる。その他、ドイツ語圏作家へのインタビュー、翻訳でも活躍。2006年死去
岩崎 力 (イワサキ ツトム)  
1931年山形県生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業、同大学修士課程(比較文学)修了。東京外国語大学名誉教授。71‐72年パリ第七大学講師。86‐88年パリ国際大学都市日本館館長。2015年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)