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精密復元イラストでわかった名城のヒミツ

出版社名 宝島社
出版年月 2023年8月
ISBNコード 978-4-299-04509-6
4-299-04509-2
税込価格 1,680円
頁数・縦 95P 30cm

商品内容

要旨

天下に威容を誇る天守、湖のそばにできた水城、戦いに備えた山城など、城には様々な意味があった。本書では、数々の名城を精密なイラストで再現。秀吉の最高傑作だった肥前名護屋城、天空にそびえる竹田城、難攻不落の小田原城など、現在は一部しか残っていない城の全貌を明らかにする。

目次

第1章 北海道・東北の名城のヒミツ(蝦夷地防衛のために築かれた最後の和式城郭 海防の城 松前城(福山城)
津軽氏の威光を奥州に示す 奥州の巨城 弘前城
奥州には珍しい石垣の城 南部武士の誇り 盛岡城
120万石の上杉家が30万石で米沢に入封 質素倹約の城 米沢城
朝廷による奥州支配のための重要拠点 陸奥国府 多賀城
幕府より見込まれて庄内を領した酒井氏の城 外様を抑える牙城 鶴ヶ岡城
華やかにして豪壮な堅城 伊達政宗の居城 仙台城)
第2章 北陸・甲信越の名城のヒミツ(信濃人が愛し、そして守り通した郷土の誇り 無骨にして優美 松本城
壮大な規模の建物が並ぶ、加賀前田百万石の麗城 壮麗かつ堅固 金沢城
勝頼が築かせた、武田流築城術の結晶的城塞 武田の新しい首府 新府上
戦国時代最強武将とされる上杉謙信の拠点 越後の誇り 春日山城)
第3章 関東の名城のヒミツ(北条氏滅亡のきっかけとなった真田の支城 信之の居城 沼田城
真田が上野に残した関東侵入の牙城 真田の最前線 名胡桃城背後200メートルの絶壁に守られた山城 奇岩を背にした 岩櫃城
沼沢・湿地に周囲を守られた不落の城 上杉謙信に勝利した 忍城
北条五代の栄華を誇る史上有数の巨大城郭 天下無双の堅城 小田原城
北条氏の関東支配の一翼をになった氏照の居城 関東屈指の山城 八王子城
徳川幕府が威信をかけて築いた名実ともに天下一の名城 将軍権威の象徴 江戸城)
第4章 東海・近畿の名城のヒミツ(静岡県の名称の語源となった山に築かれた山城 駿府の詰の城 賎機山城
歴史の転換点として名を刻んだ、守りの堅い小さな城 武田の墓標 長篠城
難攻不落と呼ばれた城も何度か落城していた 天下人の居城 岐阜城
この城を小早川秀秋が占拠したことで戦いの趨勢は決定した関ヶ原を見下ろす 松尾山城
豊臣秀頼を封じ込めるため、広大な城域を持つ城が築かれた 徳川の橋頭堡 彦根城
秀吉が築かせた絢爛華麗な城 豊臣の政庁 伏見城
太閤が築いた名城の上に建てられた徳の城 最強の地形 大阪城
近世城郭の主要部の多くが現存している稀有な城 日本の宝 姫路城
中世山城のエッセンスと、近世城郭の新しい築城術の融合 天空の城 竹田城)
第5章 中国・四国・九州の名城のヒミツ(山陰を代表する巨大な山城 尼子の本城 月山富田城
賎ヶ岳七本槍の加藤嘉明が精魂込めて築いた堅城 戦国最後の城郭建築 松山城

出版社・メーカーコメント

最近になって新たな古地図の発見などで、城の解釈も変わってきました。本書では、イラストレーターの香川元太郎の城の復元イラストをもとに、名城の謎に迫ります。海と直結していた名古屋城。なぜ三成は忍城を落とせなかったのか? 江戸城のすごさはその立地にあり! など、いままで見落とされがちだった城の秘密を、復元イラストを通して解き明かします。監修は小和田哲男氏です。

著者紹介

香川 元太郎 (カガワ ゲンタロウ)  
1959年、愛媛県生まれ。武蔵野美術大学大学院日本画コース修了。東宝舞台株式会社に就職。城のイラストが注目を集め、歴史考証イラストレーターとして独立。歴史雑誌や教科書などに多数の歴史考証イラストを描く。かくし絵・迷路制作でも定評があり、著書の迷路絵本(『時の迷路』ほか18冊・PHP研究所)はシリーズ累計300万部超のベストセラー。2023年、日本城郭文化特別賞受賞
小和田 哲男 (オワダ テツオ)  
1944年、静岡県生まれ。静岡大学名誉教授。専門は日本中世史、特に戦国時代史。(公財)日本城郭協会理事長、岐阜関ヶ原古戦場記念館館長を務める。1972年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。2009年、静岡大学を定年退職。2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で時代考証を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)