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教育現場を「臨床」する 学校のリアルと幻想

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2023年8月
ISBNコード 978-4-7664-2905-3
4-7664-2905-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 218P 19cm

商品内容

要旨

学校における喫緊の課題である「部活動」「校則」「虐待といじめ」などの問題を、著者独自の観点から多角的に分析する。学校のいじめは増えているのか。コロナ禍でほんとうに虐待は増えたのか。データを丁寧に分析して、結果から見える「真実」、そして子どもたちや教師たちの「苦悩」がどこにあるのかを明らかにする。『教育と医学』好評連載を書籍化。

目次

第1部 学校と「臨床」(「臨床」という幻想
丸裸の先生が学校を変えていく
組織に閉ざされる個々の声)
第2部 部活動はだれのためか(スポーツにケガはつきものか―コピペ事故の構造
部活動という聖域
「外部化」幻想の落とし穴
部活動はだれにとっての問題か)
第3部 コロナ禍の学校(インフルエンザにかからない方法―マネジメントがリスクを生み出す
リスクのアンテナ―ゼロリスクをあきらめる
だれが子どもを黙らせているのか)
第4部 校則は変わるのか(校則という桎梏
コロナ禍が校則を動かした
私生活への越権的な介入―「学校依存社会」を読み解く)
第5部 家庭は安全か(コロナ禍における子ども虐待の「消える化」現象
減少する子ども虐待、増大する危機
安全の格差、子どもの受難―虐待といじめの地域差に迫る
学者は真実を知っている?―いじめのウソとマコトに迫る)

出版社・メーカーコメント

疲弊する教師、ブラック校則、部活動、感染症……子どもをめぐる不合理を可視化する。学校における喫緊の課題である「部活動」「校則」「虐待といじめ」などの問題を、著者独自の観点から多角的に分析する。学校の虐待といじめは増えているのか。部活動はだれにとって問題なのか。校則は変わるのか。データを丁寧に分析し、結果から見える「真実」、そして子どもたちや教師たちの「苦悩」がどこにあるのかを明らかにする。

著者紹介

内田 良 (ウチダ リョウ)  
名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授。専門は、教育社会学。教員の働き方、部活動、校則などの教育問題に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)