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「首都」の地政学 ベルリン・北京・モスクワ…その選地から国家の野心が読める

KAWADE夢新書 S445

出版社名 河出書房新社
出版年月 2023年8月
ISBNコード 978-4-309-50445-2
4-309-50445-0
税込価格 979円
頁数・縦 221P 18cm

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要旨

極端に面積の小さい国を除くあらゆる国家には「首都」が存在する。「国の顔」ともいえる首都は、古くから栄えていたり、国土の中心に位置していたりするだけではない。時の権力者や、国民の意志を反映し、あえてある方角の国境付近に置かれたりもする。首都をめぐり、歴史上どんなドラマがあったのか。本書では、世界9の首都にフォーカスし、なぜ現在の地に首都が置かれているのか、首都がそこにあることが政治行動や住人の意識などにどのような影響を与えているかを考察している。首都の位置が、近隣の国や地域との関係、政治家・官僚の行動、住人の期待などを動かす理由を著者は「地政学的な誘導」と呼ぶ。ドイツの首都ベルリンは現在、領土の東の端に偏った位置にあるが、19世紀から1918年前まで続いたドイツ帝国(第二帝国)は東方に領土を拡大していたため、ベルリンは地理的に「中央」にあった。著者は、新書系の出版社に勤務後、現在は歴史、地理、世界と日本、文化などの分野を得意とするライターとして精力的に執筆活動を行っている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年10月17日]

商品内容

要旨

領土拡大の野心は、その国の「首都=国の顔」の位置に現れる!かつてその地が選ばれた理由や、新たな地に首都を移す遷都の行動原理と未来図を、地政学の視角からあぶりだす必読書!

目次

1章 北京に見る軍事主体の地政学
2章 ベルリンに見る東方拡大の地政学
3章 モスクワに見る西方抑止の地政学
4章 ロンドンに見る大陸関与の地政学
5章 デリーに見る北西監視の地政学
6章 イスタンブールに見る帝国再興の地政学
7章 ワシントンに見る覇権主義の地政学
8章 ソウルに見る「力の放棄」の地政学
9章 東京に見る開拓精神の地政学

出版社・メーカーコメント

各国の領土野心や願望は「首都の位置」を見ればわかる! 地政学の見地から、その地に首都が置かれた意味や、新たな首都へ遷地された事情に潜む行動原理と未来図をあぶりだす一冊。

著者紹介

内藤 博文 (ナイトウ ヒロフミ)  
1961年生まれ。大学卒業後、新書系の出版社に勤務。現在は、歴史、地理、世界と日本、文化、娯楽などの分野を得意とするライターとして精力的に執筆を行なう一方、地方で実業にも携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)