• 本

ちぎれた鎖と光の切れ端

出版社名 講談社
出版年月 2023年8月
ISBNコード 978-4-06-532846-0
4-06-532846-2
税込価格 2,090円
頁数・縦 460P 20cm

商品内容

要旨

あの「悪夢」から抜け出るためには、一度、世界を壊さなければいけなかった。2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため―。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった―。

出版社・メーカーコメント

江戸川乱歩賞受賞第一作2022年のミステリーランキングを席巻したZ世代のアガサ・クリスティーが描く哀しき連鎖殺人「私たちが絆をたった日、島は赤く染まった。」復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる−−。2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(ルビあだしま)にある海上コテージに集まった7人の男女と1人の漁師。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため−−。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在二日目の朝、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった−−。

著者紹介

荒木 あかね (アラキ アカネ)  
1998年福岡県生まれ。九州大学文学部卒業。2022年『此の世の果ての殺人』で第68回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。本格ミステリーの確かな技法に加え、心理に深く分け入った人間ドラマを描くことから「Z世代のアガサ・クリスティー」と呼ばれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)