彩(いろ)無き世界のノスタルジア
集英社文庫 ゆ10−5
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2023年10月 |
ISBNコード |
978-4-08-744579-4
(4-08-744579-8) |
税込価格 | 792円 |
頁数・縦 | 331P 16cm |
商品内容
要旨 |
無理な交渉事を“不法な手段”でまとめる「交渉屋」のキダ。過去を捨て、裏社会で孤独に生きる彼の前に、両親が殺されたと訴える少女・彩葉が現れ、匿うはめになる。生意気だけれど放っておけない彼女と共に暮らすうちに、変化のなかったキダの世界に、鮮やかな色が満ちていく。だが、二人の背後には暗い影が迫っていた―。やがて明らかになる真実とは?切なく忘れがたい「企み」の物語。 |
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出版社・メーカーコメント
過去を捨て、裏社会で生きる「交渉屋」のキダ。キダに仕事を発注、交渉時に使用する銃器や爆発物を調達するなど、表向きの輸入代行業とは別に裏稼業を営む会社「川端洋行」に、ある日両親を殺されたという少女・彩葉(いろは)が訪れる。その子の世話を押し付けられたキダは彩葉を匿うことになり、奇妙な共同生活がスタートする。彩葉と暮らすうち、孤独に暮らしていたキダの世界に鮮やかな色が満ちていく。しかし、その裏で蠢く影が、次第にキダを飲み込もうとしていた。やがて明らかになる彩葉の真実とは−−。切なく忘れがたい「企み」の物語。『名も無き世界のエンドロール』の結末から五年後の物語。【著者略歴】行成薫(ゆきなり・かおる)1979年生まれ。宮城県仙台市出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年「名も無き世界のエンドロール」(「マチルダ」改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞。著書に『バイバイ・バディ』『ヒーローの選択』『僕らだって扉くらい開けられる』『廃園日記』『ストロング・スタイル』『怪盗インビジブル』『本日メニューは。』『スパイの妻』『できたてごはんを君に。』などがある。