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エコノミック・ヒットマンの世界侵略 米中の覇権が交錯するグローバル経済のダークサイド

出版社名 二見書房
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-576-23129-7
4-576-23129-4
税込価格 2,750円
頁数・縦 463P 19cm

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要旨

低所得国に開発援助をもちかけ、自国企業に利権をもたらしつつ、当該国に巨額の負債を負わせる「エコノミック・ヒットマン(EHM)戦略」の内幕を、2004年に米国の元エコノミック・ヒットマン(開発援助に関する謀略を働く工作員)が情報を公開して話題となった。だが、近年は中国の新たなEHM戦略が横行しているという。本書は、EHMの存在を世に知らしめ、世界的ベストセラーとなった告発本の第3版。その当時にはなかった、中国による、米国のものとは異なるEHM戦略について、その実態を明らかにした記述を大幅に加えている。インフラ開発需要のある国をターゲットに、さまざまな国に圧力をかけてきた米国への脅威を植え付け、貧困からの脱出を果たした自国をモデルにさせつつ「新シルクロード(一帯一路)構想」への参加を促すというのが、基本的な中国のやり方だ。著者は1945年生まれ。かつてのエコノミック・ヒットマンとしての活動を後悔し、2004年に『エコノミック・ヒットマンの世界侵略』の初版を刊行。その後は、本書の内容をテーマに世界中で講演活動などを行い、2012年には「レノン・オノ平和賞」を受賞している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年12月8日]

商品内容

要旨

「エコノミック・ヒットマン」とは、表向きはコンサルティング会社など企業の社員として働きながら、実際にはアメリカ資本の手先となって、途上国の指導者たちを罠にはめ、天然資源や巨大利権を強奪する「工作員」のことである。相手が、彼らの「非暴力的な手段(利権や賄賂)」に屈しない場合は、「ジャッカル」つまり「本物の殺し屋」たちの出番となる―。

目次

序章 中国によるEHM戦略の第三次興隆
第1部 未来への警鐘
第2部 1963年‐1971年
第3部 1971年‐1975年
第4部 1975年‐1981年
第5部 1981年‐2004年
第6部 2004年‐2016年
第7部 中国の新EHM戦略
結論 EHM戦略と決別するために一人ひとりができること

出版社・メーカーコメント

38言語に翻訳され、200万部を売り上げた、世界的ベストセラーの増補改訂・第3版! 新たに中国問題を書き下ろした最新版。

著者紹介

パーキンス,ジョン (パーキンス,ジョン)   Perkins,John
1945年生まれ。かつて、アメリカのエコノミック・ヒットマン(EHM)として暗躍し、発展途上国を舞台に、数々の謀略に関わった。その後、みずからの活動を後悔し、そのような欺瞞と搾取の経済システムを阻止するべく、告発本の執筆を試みるが、脅迫、賄賂、命の危険を感じるような出来事が重なり、何度も筆を折る。しかし、9.11アメリカ同時多発テロをきっかけに、あらためて出版を決意。2004年、ついに『エコノミック・ヒットマンの世界侵略』の初版を刊行した。初版は発売後、瞬く間にベストセラーとなり、「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラーリストに73週連続でランクイン。世界28言語に翻訳され、200万部以上を売り上げだ。その後は、本書の内容をテーマに世界中で講演活動などを行い、2012年には、歌手のレディ・ガガらとともに「レノン・オノ平和賞」を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)