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福祉国家の基礎理論 グローバル化時代の国家のゆくえ

出版社名 岩波書店
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-00-061615-7
4-00-061615-3
税込価格 4,620円
頁数・縦 273,29P 22cm

商品内容

要旨

グローバル化、新自由主義、人への投資、排外主義、ポピュリズム…。私たちの生活を「ゆりかごから墓場まで」支えてきた福祉国家は、いま大きな変化のただ中にある。福祉国家はどこから来て、どこに向かうのか。資本主義、国家、社会運動の相互関係を歴史と理論から読み解き、人びとの「自由な選択」を保障する新たな形の福祉国家を展望する。

目次

序章 問題の所在
第1章 福祉国家の政治経済学―展開と課題
第2章 資本主義の臨界―商品化と脱商品化
第3章 国家とガバナンスの二重性―対抗性と相補性
第4章 社会運動と規範―自由をめぐる対抗
終章 理論的総括と展望

出版社・メーカーコメント

教育、医療、健康保険、生活保護、そして年金・介護…先進諸国のスタンダードだった福祉国家は、グローバル化の進展、働き方とライフスタイルの変化のなかで変革を迫られている。何が福祉国家を成立させ、変えていくのか。資本主義・国家・社会運動のメカニズムと相互関係を読み解き、福祉国家の条件を理論的に解明する。

著者紹介

田中 拓道 (タナカ タクジ)  
1971年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。フランス社会科学高等研究院DEA課程修了。北海道大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学)。北海道大学講師、新潟大学准教授などを経て、一橋大学大学院社会学研究科教授。専門は政治理論、比較政治。主な著書に『貧困と共和国―社会的連帯の誕生』(人文書院、2006年、社会政策学会奨励賞)、『福祉政治史―格差に抗するデモクラシー』(勁草書房、2017年、損保ジャパン日本興亜福祉財団賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)