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検閲官のお仕事

出版社名 みすず書房
出版年月 2023年12月
ISBNコード 978-4-622-09663-4
4-622-09663-3
税込価格 5,500円
頁数・縦 293,63P 20cm

商品内容

要旨

政治体制、思想、国際関係、経済事情、名誉…。さまざまな文脈が絡み合う。「検閲とは何か?」時代と場所の異なる三つの政治体制の比較に、その答えを求める。『猫の大虐殺』『革命前夜の地下出版』の著者、書物史の大家ダーントンによる、人類学的歴史分析!

目次

第1部 ブルボン朝フランス―特認と抑圧(活版印刷術と合法性
検閲官の視点
日常業務
問題事例
スキャンダルと啓蒙
図書警察
使用人宿舎に潜むある作家
流通システム―毛細血管と動脈)
第2部 英領インド―自由主義と帝国主義(アマチュア民族誌
メロドラマ
監視
扇動?
抑圧
法廷解釈学
さまよえる吟遊詩人たち
基本的な矛盾)
第3部 共産主義東ドイツ―計画と迫害(現地の情報提供者
文書館の内側へ
著者との関係
著者と編集者との交渉
過酷な実例
ある演劇―あの芝居を止めろ!
ある小説―出版と溶解処分
検閲の終わり方)

著者紹介

ダーントン,ロバート (ダーントン,ロバート)   Darnton,Robert
1939年ニューヨーク生まれ。専門は、書物の歴史、近代フランス史。ハーバード大学卒業後、オックスフォード大学でフランス史を専攻し、Ph.D(歴史学)取得。1968年から2007年まで、プリンストン大学で歴史学の教鞭を執る。2007年から2015年まで、ハーバード大学教授、およびハーバード大学図書館長を務め、現・名誉教授。著書に『禁じられたベストセラー―革命前のフランス人は何を読んでいたか』(近藤朱蔵訳、2005、新曜社。全米批評家協会賞受賞)などがある
上村 敏郎 (ウエムラ トシロウ)  
獨協大学外国語学部教授。ウィーン大学博士課程修了。Dr.Phil.筑波大学特任研究員を経て現職。専門は啓蒙期ハプスブルク史
八谷 舞 (ヤタニ マイ)  
亜細亜大学法学部講師。トリニティ・カレッジ・ダブリン博士課程修了(Ph.D.)。日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学助教を経て現職。専門は近現代アイルランド史、ジェンダー史、読書史、図書館史
伊豆田 俊輔 (イズタ シュンスケ)  
獨協大学外国語学部准教授。東京大学大学院総合文化研究科修了。博士(学術)。専門は東ドイツ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)