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江戸の戯作絵本 1

ちくま学芸文庫 コ10−22

出版社名 筑摩書房
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-480-51224-6
4-480-51224-1
税込価格 1,870円
頁数・縦 563P 15cm
シリーズ名 江戸の戯作絵本

商品内容

要旨

江戸時代の大人の漫画「黄表紙」。その発想力、表現力は、とても250年前とは思えぬ斬新さ。本巻には、黄表紙というジャンルの創始者、恋川春町、朋誠堂喜三二、黄表紙の全盛期をもたらした山東京伝、芝全交らの作品を収録。個々の作品に共通するのは荒唐無稽なストーリーと圧倒的な馬鹿馬鹿しさ。神や仏が遊郭に入り浸り、うどんと蕎麦が薬味を従え、江戸名物の座を争う…。黄表紙は大ベストセラーとなり、もてない男が金に物を言わせて色男の真似事をする『江戸生艶気蒲焼』の主人公・艶二郎の顔は、手ぬいぐいの柄にまでなった。傑作として名高いアンソロジーを、図版を撮り直し、全3冊で刊行。

目次

初期黄表紙集(金々先生栄花夢 恋川春町作画
化物大江山 恋川春町作画
桃太郎後日噺 朋誠堂喜三二作・恋川春町画
辞闘戦新根 恋川春町作画
無益委記 恋川春町作画 ほか)
全盛期黄表紙集(万載集著微来歴 恋川春町作画
天慶和句文 山東京伝作・北尾政演画
頭てん天口有 四方山人作・勝川春潮画
狂言好野暮大名 岸田杜芳作・北尾政美画
大悲千禄本 芝全交作・北尾政演画 ほか)

出版社・メーカーコメント

江戸時代の黄表紙の傑作を集め、当時の版本のように見開きでレイアウトしつつ、現代文で読めるように訳と注を配置した黄表紙アンソロジーの決定版。江戸時代人の想像力が爆発する荒唐無稽なナンセンス文学を、当時一流の絵師による挿画とともにお楽しみください。

著者紹介

小池 正胤 (コイケ マサタネ)  
1930‐2014年。近世文学研究者。東京学芸大学名誉教授
宇田 敏彦 (ウダ トシヒコ)  
1934‐2023年。近世文学研究者。元戸板女子短期大学教授
中山 右尚 (ナカヤマ ユウショウ)  
1942‐2016年。近世文学研究者。鹿児島大学名誉教授
棚橋 正博 (タナハシ マサヒロ)  
1947年生まれ。近世文学研究者。元帝京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)