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源氏供養 上

新版

中公文庫 は31−40

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-12-207473-6
4-12-207473-8
税込価格 1,430円
頁数・縦 417P 16cm
シリーズ名 源氏供養

商品内容

要旨

「源氏物語」は紫式部の“復讐心”から始まった―?輝く美貌を持つ男・光源氏と女たちの恋物語に織り込まれた作者のたくらみとは?『窯変 源氏物語』の著者が日本最古の長篇小説をひもとき、天才女性作家・紫式部の思考に迫るスリリングなエッセイ。座談会「物語の論理・“性”の論理」前篇(三田村雅子・河添房江・松井健児・橋本治)収録。

目次

現代の源氏物語
空洞としての光源氏
女性の書く男
恋の残酷
女房の文学と『ぼんち』
源氏物語の構成
男性的と女性的
対句という修辞法
イメージとしての名前
夕顔と朝顔
六条の御息所と「前の春宮」の謎
『若紫』の不思議
三つの始まりとその特徴
紫式部の視点
紫式部の好み
紫式部の敵討ち
夕顔と末摘花
近衛の中将という位置
二人の不遇な中将―夕顔の父と明石の入道
二人の按察使大納言〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

「源氏物語」は紫式部の”復讐心”から始まった? 「窯変 源氏物語」の著者が天才女性作家・紫式部の思考に迫る。座談会「物語の論理・性の論理」前篇収録。

著者紹介

橋本 治 (ハシモト オサム)  
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。他に『巡礼』『橋』『リア家の人々』等、著書多数。19年1月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)