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吉田松陰の生涯 猪突猛進の三〇年

歴史文化ライブラリー 586

出版社名 吉川弘文館
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-642-05986-2
4-642-05986-5
税込価格 2,200円
頁数・縦 309P 19cm

商品内容

要旨

幕末長州で松下村塾を開き、明治の指導者を多数輩出した吉田松陰。偉人として顕彰される陰で、その負の側面は看過されてきた。思想形成や言動を冷静に捉えて歴史のなかに位置づけ、安政の大獄で刑死するまでを描く。

目次

松陰はどのように論じられてきたか―プロローグ
少年時代(短い生涯
父・杉百合之助
叔父・玉木文之進
兵学修行
山鹿流兵学者・松陰)
遊学(新米の兵学師範として
平戸に遊学
江戸に遊学
亡命
東北へ旅立つ
水戸学との出会い)
ペリー来航(萩から再び江戸へ
ペリー艦隊来る
密航を企図して長崎へ
ペリー再来と密航失敗
伝馬町牢へ)
幽囚のひと(野山獄で
貿易をめぐって―攘夷と開国
杉家の幽室で
ハリスの来日
月性と黙霖
『講孟余話』
山県太華との論争)
急旋回―尊王攘夷から刑死へ(通商条約調印
松下村塾の政治セクト化
「草莽の臣藤原矩方」
再び獄窓から
武士道精神
死出の旅)
死して不朽の見込あらばいつでも死ぬべし―エピローグ

出版社・メーカーコメント

幕末の長州で松下村塾を開き、明治維新の指導者を多数輩出した吉田松陰。その先駆性や志は現在でも高く評価されるが、一方で社会認識の狭さや自己中心主義といった彼の負の側面は看過されてきた。松陰とはどのような人物だったのか。思想形成や言動を冷静に分析し歴史の流れのなかに位置づけ、安政の大獄で刑死するまでの短い生涯をたどる。

著者紹介

米原 謙 (ヨネハラ ケン)  
1948年、徳島県に生まれる。1984〜85年、フランス政府給費留学生としてパリ第四大学に留学。大阪大学大学院国際公共政策研究科教授を2013年定年退職後、台湾政治大学客座教授、中国人民大学講座教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)