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障害者の自律/自立と憲法 「自立生活」論から「自律の保障」を問いなおす

出版社名 弘文堂
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-335-35991-0
4-335-35991-8
税込価格 4,950円
頁数・縦 305P 21cm

商品内容

要旨

真にインクルージブな人権論をめざして。憲法論における人権保障の前提として通底する“個人の自律”。それでは、他者に依存する存在として描かれがちな障害者、高齢者や子どもの人権保障とりわけ生存権保障は、どのように考えるべきなのか。「自由」や「自律」の原理と生存権保障との連続性を論証することによって、より包摂的な人権論を切りひらく、挑戦の書。

目次

第1部 障害者の「自律」を支える理論(個人の自律を強調した生存権保障の意義
自己決定権行使のための積極的措置の法的位置づけ
自己決定権行使の前提としての知る権利と合理的配慮)
第2部 「自己決定能力」の有無をめぐる司法の判断基準(性的関係・結婚に関する自己決定能力
ケアと居住場所をめぐる自己決定能力
医療場面における自己決定能力)
第3部 憲法と社会的弱者の「自律」(社会的弱者の「自律」と「自己決定権」の意味
憲法25条と社会保障給付の支給決定手続での「自律」
自己決定能力がない者の「自律的な生」と他者との関係性
ヤングケアラーと「自律」形成)
第4部 障害者と「自律的な生」の保障(障害者の個人としての「自律」と生存権の保障)

著者紹介

杉山 有沙 (スギヤマ アリサ)  
早稲田大学大学院社会科学研究科後期博士課程修了、博士(学術)。現在、帝京大学法学部政治学科専任講師。また、社会福祉学部の出身であり、さらに、特別養護老人ホームと知的障害者通所施設での介護士・支援員をしていた経験を活かして、社会的弱者の人権の保障に関する研究を積極的に行い、その研究成果を査読付き学会誌に論文として公開し、さまざまな研究会で研究報告を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)