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なぜ、無実の人が罪を認め、犯罪者が罰を免れるのか 壊れたアメリカの法制度

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-12-005739-7
4-12-005739-9
税込価格 2,750円
頁数・縦 229P 20cm

商品内容

要旨

刑務所人口の増加による過剰収容の慢性化。科学捜査や目撃証言に対する過度な信頼がもたらす誤判の深刻化。あいまいな適用基準と救済手続の制限による死刑制度の動揺。裁判所が介入できない司法取引や企業訴追延期の横行。過度な行政への配慮がもたらす司法の機能不全。「正義は勝つ」への信念が揺らいでいる。

目次

大量収容の弊害
なぜ無実の人が罪を認めるのか
なぜ目撃証言はしばしば誤っているのか
死刑制度はなくなるのか?
科学捜査の誤りと未来
脳科学と法律―相容れない仲間たち
高い地位にある重役が訴追を免れる理由
司法の延期は正義の否定
法的監視の衰退
「テロとの戦い」の法との戦い
行政府に対する最高裁判所の不当な服従
裁判所をあてにしてはならない
法廷に立つ日は来ない

出版社・メーカーコメント

他のどの国よりも多くの人たちを刑務所送りにしているアメリカ。その司法制度の暗部をえぐり出し、現実的な改善案を大胆に提示する。日本の社会や制度の問題についても示唆に富む。

著者紹介

川崎 友巳 (カワサキ トモミ)  
同志社大学法学部教授。1969年生まれ。同志社大学大学院法学研究科から同大学法学部助手、専任講師、准教授を経て現職。刑事法専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)