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ものぐさ精神分析

増補新版

中公文庫 き3−7

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-12-207482-8
4-12-207482-7
税込価格 1,320円
頁数・縦 417P 16cm
シリーズ名 ものぐさ精神分析

商品内容

要旨

人間の本能は現実との接触を失っており、適応の機能を果たさない。本能の代わりに自我がその機能を果たさなければならない。―日本は黒船来航ショックを病因的精神外傷とする精神分裂病質であると診断した「日本近代を精神分析する」以下、歴史、性から自己まで、五つのテーマに迫る唯幻論の代表作。

目次

歴史について(日本近代を精神分析する
吉田松陰と日本近代 ほか)
性について(性の倒錯とタブー
エロスの発達 ほか)
人間について(擬人論の復権
時間と空間の起源 ほか)
心理学について(一人称の心理学
心理学者の解説はなぜつまらないか ほか)
自己について(ナルチシズム論
自己嫌悪の効用 ほか)

出版社・メーカーコメント

日本を精神分裂病質であると診断した「日本近代を精神分析する」以下、歴史、性、そして自己についての問いに迫る五章。〈解説〉伊丹十三/〈対談〉橋本 治

著者紹介

岸田 秀 (キシダ シュウ)  
精神分析者、エッセイスト。和光大学名誉教授。1933年香川県生まれ。早稲田大学文学部心理学専修卒。『ものぐさ精神分析 正・続』のなかで、人間は本能の壊れた動物であり、「幻想」や「物語」に従って行動しているにすぎない、とする唯幻論を展開、注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)