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阿部次郎ルネサンス 研究の新地平

出版社名 ぺりかん社
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-8315-1663-3
4-8315-1663-5
税込価格 4,730円
頁数・縦 278P 21cm

商品内容

要旨

『三太郎の日記』の著者として大正教養主義を牽引し、半世紀以上も日本の青年に多大な影響を与え続け、哲学・美学から日本文化研究まで幅広い業績を残した阿部次郎(1883‐1959)―“教養教育”が危機に瀕している現在、人文学“知の巨人”ともいうべき阿部について、東北帝国大学教員時代を中心に、学者としての思想や活動のみならず、教育者や家族としての側面まで、多様なアプローチからその人物研究をさらに押し開く―

目次

1 阿部次郎の全体像を考える(阿部次郎と人文学の未来
散歩する“三太郎”―阿部次郎の思想と表現
教育者・阿部次郎と門下生)
2 阿部次郎の多面的活動(阿部次郎の「感情移入」説と夏目漱石の文学理論―“投影”“表現”“同情”“没入”による文藝の内在的理解
「文芸批評の標準」の変動を導いたもの―阿部次郎と竹内仁の「人格主義論争」を再考する
『徳川時代の芸術と社会』の執筆背景について―浮世絵の評価からみる阿部次郎の「恋愛」論とその苦悩
帝大総長官選問題に対するマスメディアと知識人の反応の一端―阿部次郎宛津村秀夫書簡を例として
阿部次郎と阿部和子―父と左傾化する長女との確執を中心に
戦時下・晩年の能楽研究)

著者紹介

曽根原 理 (ソネハラ サトシ)  
1961年東京都生まれ。博士(文学)東北大学。東北大学学術資源研究公開センター(史料館)助教。中世・近世日本思想史
伴野 文亮 (トモノ フミアキ)  
1989年静岡県生まれ。博士(社会学)一橋大学。鹿児島大学法文学部附属「鹿児島の近現代」教育研究センター特任准教授。19世紀日本史、書籍文化史
仁平 政人 (ニヘイ マサト)  
1978年茨城県生まれ。博士(文学)東北大学。東北大学大学院文学研究科准教授。日本近現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)