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生ける死者の震災霊性論 災害の不条理のただなかで

出版社名 新曜社
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-7885-1842-1
4-7885-1842-2
税込価格 2,530円
頁数・縦 197P 19cm

商品内容

要旨

被災地の幽霊、亡き人の夢に託された死者との永遠の関係性。「3.11慟哭の記録」「呼び覚まされる霊性の震災学」で反響を呼んだ気鋭の著者が立ち上げる霊性論。被災地への深い共感と倫理から新しい宗教観を拓く。

目次

第1部 当事者が書く震災(震災の不条理―おかしくもないのに止まらない笑い
罪深い私―保母兼家政婦に落ちた自分
亡き人の魂とのつながり―震災遺族・行方不明者家族へのアンケート調査 ほか)
第2部 霊性論(幽霊―“さよなら”のない別れ
夢―かけがえのない邂逅のひととき
霊性―あの日、その時を超えて)
第3部 共感と倫理(最後に握りしめた一枚を破るとき―疑似喪失体験と震災のアクティブ・エスノグラフィ
震災表現と倫理―「美しい顔」「荒地の家族」をめぐって)

著者紹介

金菱 清 (カネビシ キヨシ)  
1975年大阪生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。社会学博士。現在、関西学院大学社会学部教授・放送大学客員教授(2020年3月まで東北学院大学教養学部地域構想学科教授)。専攻:環境社会学・災害社会学。主著『生きられた法の社会学―伊丹空港「不法占拠」はなぜ補償されたのか』新曜社2008(第8回日本社会学会奨励賞著書の部);『3.11慟哭の記録―71人が体感した大津波・原発・巨大地震』(編著)新曜社2012(第9回出版梓会新聞社学芸文化賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)