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うさぎになった日

出版社名 世界文化ブックス
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-418-24802-5
4-418-24802-1
税込価格 1,650円
頁数・縦 74P 22cm

NetGalley 会員レビュー

書店関係者

おすすめ度おすすめ度★5

『うさぎになった日』を読んでいたら、子どもの頃に物語を読んでいた時の気持ちを思い出しました。まるで私もうさぎになったような気がする。子どもの心に寄り添った物語に思わず涙が出てくる。心にポッとあたたかいものが灯った。大人になったら、物語からついつい何かしら教訓を読み取ろうとしてしまうが、子どもの時に好きだったのは自分ではない誰かの物語を読むのが楽しかった。まるで友達の話を聞くかのように楽しかった。そんな子どもの頃の気持ちを思い出しました。うさぎのイラストと詩と物語。とても贅沢な一冊だと思います。個人的に自分が卯年生まれなので、『うさぎになった日』はとても嬉しい。

レビュアー

おすすめ度おすすめ度★5

うさぎはしゃべらない。でも、しゃべらないから何も感じてないわけじゃない。子どもも一緒。子どもも、口に出して言えなくても、いろんなことを感じてる。大人が読むと、そういったことを思い出す。子どもが読むと、自分の気持ちを言語化してくれて、そうそうって思うと思う。文章も挿絵も、優しくて美しくて、あたたかい布団にくるまれてるようだった。

図書館関係者

おすすめ度おすすめ度★5

うさぎを通して子どもたちの心が映る。自分の弱さや狡さや寂しさ、悲しみ。子どもたちはことばにできなくてもたくさんのことを感じ、考え、思っていることが健気でいじらしく思えます。うさぎに託した自分の心。葛藤ののちに得たものは尊い自己表現。うさぎのように跳ねて、飛んで、思うようにやってみようという勇気を得たのです。しらとあきこさんのイラストがすばらしくて、やさしい気持ちを連れてきてくれます。

上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ)

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商品内容

要旨

児童文学作家村中李衣とうさぎ画家しらとあきこが透明な風を紡ぐ―4つのちいさなお話と3つの詩。

目次

うさぎになった日
ノック
うさぎのおかあさん
昼を越え、夜を越え
スローダンス
てのひらのさがしもの
自転車に乗って

出版社・メーカーコメント

実力派児童文学作家・村中李衣さんと大人気イラストレーターしらとあきこさんの初コンビで紡ぐ短編童話集。「弱いからって、強くないわけじゃない」人間の心にうさぎを投影した、心温まるストーリー。児童文学者として多彩な作品を手がけてこられた村中李衣さんの書下ろし短編3話&詩2編を収録。自分の気持ちをうまく言葉にできない女の子、悲しみを消化できず過ちを犯してしまった親子の話など、心の機微を丁寧に描いています。うさぎが自由に飛び跳ね、駆け出していくようにそれぞれの主人公が自分らしく歩み始めていく5つの小さなお話しです。

著者紹介

村中 李衣 (ムラナカ リエ)  
1958年、山口県生まれ。児童文学者。『おねいちゃん』(理論社)で野間児童文芸賞、『チャーシューの月』(小峰書店)で日本児童文学者協会賞、『あららのはたけ』で坪田譲治文学賞、『こくん』(童心社)でJBBY賞を受賞。長年各所で絵本の読みあいを精力的に続けている
しらと あきこ (シラト アキコ)  
1970年、東京都生まれ。イラストレーター。4年間の金融企業勤務を経た後、うさぎと暮らしはじめ、その魅力を伝えたいと絵の仕事を志す。うさぎ専門誌の表紙や挿し絵、小動物食品のパッケージや動物病院の看板イラストなど、うさぎの絵を中心に幅広く活動。本書で初めて児童書を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)