近代日本の陽明学
講談社学術文庫 2810
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2024年3月 |
ISBNコード |
978-4-06-535214-4
(4-06-535214-2) |
税込価格 | 1,375円 |
頁数・縦 | 299P 15cm |
商品内容
要旨 |
善意に基づく使命感。時としてテロリズムへと人を導いてしまう心性は、陽明学と水戸学が交錯しながらこの国の精神に組み込まれたものであった。大塩平八郎にはじまり、井上哲次郎、三宅雪嶺、新渡戸稲造、そして山川菊栄と三島由紀夫へと至る系譜をたどりながら、日本の近代特有の屈折を読み解かんとする、新鮮にして驚くべき視点による思想史探究。 |
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目次 |
プロローグ 靖国「参観」の記 |
出版社・メーカーコメント
善意が起こす革命はタチが悪い!大塩平八郎から三島由起夫まで、陽明学と水戸学の系譜が交差する特異点から日本の近代特有の屈折を読み解かんとする、日本の陽明学をめぐる新鮮にして驚くべき思想史探究。学術文庫版序文プロローグ−靖国「参観」の記エピソードI 大塩中斎−やむにやまれぬ反乱者 1 「乱」と呼ばれて 2 陽明学ゆえの蜂起? 3 知己頼山陽エピソードII 国体論の誕生−水戸から長州へ 1 藤田三代の功罪 2 『大日本史』の編集方針 3 自己陶酔する吉田松陰エピソードIII 御一新のあと−敗者たちの陽明学 1 陽明学を宮中に入れた男 2 陽明学を普遍化させた男 3 陽明学をキリスト教にした男エピソードIV 帝国を支えるもの−カント・武士道・陽明学 1 明治のカント漬け 2 武士道の顕彰 3 陽明学の復権 4 白い陽明学、赤い陽明学エピソードV 日本精神−観念の暴走 1 ある国家社会主義者のこと 2 西洋思想で説く東洋の革命 3 碩学か幇間かエピソードVI 闘う女、散る男−水戸の残照 1 水戸の血と死への美学 2 「青山菊栄」の戦後 3 「その日」まで 4 その日 5 アポロンが演じたディオニュソス 6 それから エピローグ 増補 I 近代における朱子学・陽明学 II 亘理章三郎と西田幾多郎の陽明学発掘作業 III 中江兆民の自由論 IV 渋沢栄一の自由論主要参考文献 あとがき 主要登場人物略伝 本書関連年表 索引