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ブルックナー譚

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-12-005769-4
4-12-005769-0
税込価格 3,630円
頁数・縦 539P 20cm

商品内容

要旨

泥臭い野心と権威への追従、卑屈に振る舞い続けた人間が、いかにして巨大かつ精緻な音楽を生み出すに至ったのか?現代のクラシック・ファンから熱烈に支持される作曲家の生涯を、評伝と小説のハイブリッドで辿る。

目次

第1章 出生から教師時代まで(1824〜1855)(誕生、幼少期、聖フローリアン修道院での生活
助教師の時代
迷いと音楽家への道と)
第2章 リンツでの修業時代(1856〜1868)(リンツ正オルガニストに就任、学習と交友
フロージン合唱団を率いて
キッツラー先生、ヴァーグナーの作品、ハンスリックとの出会い
気鬱の日々、脱する準備)
第3章 ヴィーンでの苦難の日々(1868〜1878)(教員生活、演奏生活、作曲生活
バイロイト詣で、ヴィーン大学教授職申請
交響曲第三番初演
天才らしさのない天才の悲しみ)
第4章 遅れに遅れた名声(1879〜1889)(弦楽五重奏曲、テ・デウム、交響曲第四番・第六番・第七番
成功と受勲
交響曲第八番第一稿、改作の始まり
ブラームスの視線、弟子たちの視線)
第5章 晩年(1890〜1896)(交響曲第八番、リヴェンジ
第八番その後、ベルリンで
最終講義、ベルヴェデーレ宮殿に暮らす
交響曲第九番、死
バッハの言葉)

出版社・メーカーコメント

泥臭い野心と権威への追従−−。残念に生きたその人は、いかにして巨大かつ精緻な交響曲を生んだのか? 21世紀の今、多くの聴衆に支持され、時代と響き合うに至った作曲家の実像。その生涯から場面(エピソード)を小説化、事実記録(伝記)と組み合わせたハイブリッド評伝。【ブルックナー生誕200年記念企画】

著者紹介

高原 英理 (タカハラ エイリ)  
1959年、三重県生まれ。小説家・文芸評論家。立教大学文学部卒業。東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了(価値システム専攻)。博士(学術)。85年、小説「少女のための鏖殺作法」で幻想文学新人賞受賞(選考委員は澁澤龍彦・中井英夫)。96年、三島由紀夫と江戸川乱歩を論じた評論「語りの事故現場」で群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)