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広葉樹の国フランス 「適地適木」から自然林業へ

出版社名 築地書館
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-8067-1665-5
4-8067-1665-0
税込価格 2,640円
頁数・縦 293P 19cm

商品内容

要旨

国土の1/3を森林に覆われたフランス。その木々のうち、7割は広葉樹である。修道院による大開墾や度重なる戦火によって荒廃し、一時は10%台まで低下した森林率を、フランスはいかにして取り戻し、植生の多様性を大切にした、本来の自然を模倣する森づくりを成し遂げたのか。ヨーロッパの歴史と森林政策、伝統から未来へとつなぐフランス林業のあり方、人々の広葉樹への愛と、拡大造林の影響が続く日本との比較から、全体最適の森に向けた広葉樹林業を紹介するフランス「森林の書」。

目次

1 知られざる森林立国―ガリアの魂とフランス林業(オークでよみがえったノートルダム・ド・パリ
ビストロの看板も、パン工房の木炭も
自由・平等・緑愛 ほか)
2 千年樹が見た日々―フランス森林再生史(密林が覆う氷河期明けの大地
恵みの森、シェルターの森
栽培、交易、祭祀―すべては森のはずれから ほか)
3 ユーラシアの東と西で―森と林業の日仏比較(「弓」と「盾」
山河の森、平原の森
海洋性と大陸性、寒帯と亜熱帯の気候クロスロード ほか)

著者紹介

門脇 仁 (カドワキ ヒトシ)  
1961年浦和市生まれ。慶應義塾大学卒。「国連持続可能な開発委員会」の理念にもとづく国際援助専門誌を経て、1994年に渡仏。日仏の森林生態系と林業についての比較研究で、フランス国立ヴァンセンヌ・サン=ドニ大学(パリ第8大学)大学院人間生態学研究科上級研究課程を修了。在仏中、フランス環境ジャーナリスト・作家連盟(JNE)加盟。帰国後、環境省所轄の公益法人を経て独立。現在までエコロジー、生態学史、ネイチャーライティングなどの著述、翻訳(英・仏)、講義・講演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)