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北里柴三郎と感染症の時代 ハンセン病、ペスト、インフルエンザを中心に

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-588-31216-8
4-588-31216-2
税込価格 3,520円
頁数・縦 265,9P 20cm

商品内容

要旨

国家衛生の実現に邁進した生涯。細菌学や衛生学の分野で偉大な功績を残し、「近代日本医学の父」として知られる北里柴三郎。慢性伝染病であるハンセン病と結核、急性伝染病であるペストとインフルエンザ、そしてコレラやジフテリアなどに対し、北里および研究所員らはいかに向き合い、新たな知を発見しようと努めたか。現代の公衆衛生、コロナ・ワクチン、ハンセン病訴訟等と絡めつつ、そのプロセスを追いかけた日本医療社会史の労作。

目次

第1章 北里柴三郎に訓導された田尻寅雄の癩病治療
第2章 慰廃園と回春病院を支援した北里柴三郎
第3章 癩対策の世界的潮流から離れる日本
第4章 急性伝染病ペストと衛生
第5章 インフルエンザをめぐる北研と伝研の確執
第6章 学用患者と済生会
付論 温泉養生の経済効果と衛生

著者紹介

新村 拓 (シンムラ タク)  
1946年静岡県生。早稲田大学大学院文学研究科博士課程に学ぶ。文学博士(早大)。高校教諭、京都府立医科大学教授、北里大学教授を経て北里大学名誉教授。著書に、『古代医療官人制の研究』(1983年)、『日本医療社会史の研究』(85年)、『死と病と看護の社会史』(89年)、『老いと看取りの社会史』(91年)―以上の4書にてサントリー学芸賞を受賞。『日本仏教の医療史』(13年、矢数医史学賞を受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)