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製造業のDXを3Dで加速する デジタル家内制手工業からの脱却

出版社名 幻冬舎メディアコンサルティング
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-344-69097-4
4-344-69097-4
税込価格 990円
頁数・縦 200P 18cm

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要旨

製造業のDXについては、「Industrie4.0」を掲げ、国を挙げて取り組むドイツをはじめとする欧米各国が先行している。DXの本質は部門や企業の枠を超えたデータ流通である。製造業の設計から始まるプロセスを考えたとき、3D設計されたデータをいかに流通させるかがキーとなる。
本書では、一連の業務プロセスにおいて部門間で3Dデータが2Dへ、あるいはデジタルデータが紙へと変換されるといった、無駄の多い日本企業の現状を「デジタル家内制手工業」と呼び、それを解消して生産性向上を実現する「製造業DX×3D」について、多数の事例を挙げながら解説している。著者が代表取締役社長を務めるテック企業では、XVLという3Dデータを超軽量化する技術を提供しており、それを使えば社内の部門間、工程間でのデータ流通や共有が容易になる。また、製造業DX×3Dは、日本企業の「現場力」や「擦り合わせ」といった強みをさらに強化するものだという。
著者はラティス・テクノロジー株式会社代表取締役社長。東京理科大学上席特任教授。理学博士。株式会社リコーで3Dの研究、事業化に携わった後、1998年から現職。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年7月23日]

商品内容

要旨

「デジタル家内制手工業」とは部門内の効率化を優先し、部門間でのデータ共有ができないまま、デジタル化が進んだ状態。「デジタル家内制手工業」ではデータは部門を超えるときに情報が劣化する。人的コストをかけて変換したデータは、本来の価値を失っていく。「デジタル家内制手工業」から脱却するには情報を3Dモデルに集約し、全社に流通、各部門で価値を付加して徹底的に活用する必要がある。圧倒的な生産性の革新。それは全プロセスを貫く3D情報の流通で成し遂げられる。製造業DXの第一人者による、日本企業だけができる「ものづくり革命」への提言書。

目次

変化の時代に変革を成功に導く公式とは?
ものづくり白書からDXを読み解く
ドイツ発Industrie4.0に学ぶ製造業DX×3D
3Dデータ活用と集団脳
トヨタ自動車が新PLMに望んだこと
ついに来たるか3D図面の時代
米国大手防衛産業に学ぶ生技DXの神髄
竹内製作所におけるファーストペンギンが切り開くDXへの道
日本電子における現場主導のVR展開
LIXIL社に見る「DXは一日にしてならず」
SUS社の挑む3Dによるビジネス革新
ムーアの法則と3Dフォーマット
製造業DX×3D成功の秘訣

著者紹介

鳥谷 浩志 (トリヤ ヒロシ)  
ラティス・テクノロジー株式会社代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)