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尖閣有事 中国「戦狼外交」の行方

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-12-005795-3
4-12-005795-X
税込価格 2,090円
頁数・縦 277P 20cm

商品内容

要旨

来るか来ないかではなく、「いつ来るか」の問題だ。「台湾統一は当面困難」。習近平政権がそう結論づけたとき、尖閣諸島は「代替地」として格好の標的になる―。その時、日本はどうするか。はたしてアメリカは守ってくれるのか。取材歴35年の中国ウォッチャーが「今そこにある危機」を明らかにする。

目次

序章 「尖閣有事」を迎える6つの条件
第1章 「尖閣有事」のXデー
第2章 日中対立から「尖閣有事」へ
第3章 人民解放軍の混乱と経済の悪化
第4章 台湾・頼清徳新政権で事態はどう動くか
第5章 「フィリピン有事」最前線―日本も「明日は我が身」
第6章 アメリカは守ってくれるのか―もはや米政権を恐がらない中国

出版社・メーカーコメント

「尖閣有事」は必ずやって来る−−。2023年3月、異例の3期目に突入し、強国・強軍的な「戦狼外交」を推し進める習近平政権。30年以上にわたって中国をウォッチしてきた著者は、台湾統一を宿願としてきた習政権が台湾本島の代わりに尖閣諸島を奪うことが秒読み段階に入ったとして、遠くない時期に尖閣をめぐって有事が起きると予測する。日本を米国に従属する一部とみなし、「上から目線」の対日外交を進める中で、米中新冷戦の新局面という文脈からも、中国を脅威とするNATOに対する文脈からも、また東アジアの地政学の面からも、尖閣有事が差し迫った危機であることを論じると同時に、中国外交の今後を展望する。

著者紹介

近藤 大介 (コンドウ ダイスケ)  
1965年生まれ。埼玉県出身。東京大学卒業。国際情報学修士。講談社入社後、中国、朝鮮半島を中心とする東アジア取材をライフワークとする。北京大学留学、講談社(北京)文化有限公司副社長などを経て、現在、『現代ビジネス』編集次長兼中国問題コラムニスト。連載中の「北京のランダムウォーカー」は730回を超え、日本で最も読まれる中国コラムとなっている。2008年より明治大学講師(東アジア国際関係論)も兼任。2019年『ファーウェイと米中5G戦争』で岡倉天心記念賞最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)