変質する平和主義 〈戦争の文化〉の思想と歴史を読み解く
朝日選書 1042
出版社名 | 朝日新聞出版 |
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出版年月 | 2024年6月 |
ISBNコード |
978-4-02-263132-9
(4-02-263132-5) |
税込価格 | 1,870円 |
頁数・縦 | 230,4P 19cm |
商品内容
要旨 |
戦後、日本人は「戦争と平和」をいかに認識し、その認識はどのように変化したのか―。1989年以降の日本社会における「戦争と平和」の精神史を叙述し、市民的価値観が弱まり、“戦争の文化”が胎動していく様相を、歴史社会学的、思想的アプローチを通して考察し、戦後日本における国家と個人の位相を捉える。1990年代の「第三の開国」による“平和主義のグローバル化”、2000年代に広まった新自由主義がもたらした“日常のサバイバル=戦争化”、ウクライナ戦争後に強まりつつある“パワー・ポリティクス的な世界把握の浸透”。これらを経て平和主義がより現実主義的なものに変質していく動静を明らかにし、民主主義の行方を示す、著者の新境地。 |
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目次 |
第1章 「戦争」と「平和」の現在地―ウクライナとイスラエルから考える(「戦争の文化」とは |
出版社・メーカーコメント
戦後の「反戦主義」はなぜ有名無実化したのか? その理由の一つに、戦争体験や生活感情に基づいた市民感覚の喪失が挙げられる。日本人の平和思想の変遷を、歴史・文化・メディアの観点から論じ、戦争への想像力を取り戻す手がかりも示す。