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今日の向こうは きょうだいが語るきょうだいの精神疾患と私の人生

みんなねっとライブラリー

出版社名 ペンコム
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-295-40992-2
4-295-40992-8
税込価格 1,650円
頁数・縦 216P 19cm

商品内容

要旨

姉は高校生の時に、突然こころを病み、その時私は中学生でした。姉の面倒を見なければいけないとしか思い描けていなかった未来。しかし、ほかのきょうだいが、きょうだい自身の人生を歩んでいることを知り、それだけが全てではないという思いに変わりました。4人が語るきょうだいのこころと記録。幼少期から大人になるまで。

目次

第1章 きょうだいの語り―その時、それまで、そして自分の未来(仲田海人(執筆時20代、弟の立場) きょうだいは親代わりではない。焦りを伴う先送りできない問題
やじろべえ(執筆時40代、姉の立場) 思春期のこころの問題を置き去りにしないために。きょうだい、家族、支援者に伝えたいこと
南の島のきょうだい(執筆時20代、妹の立場) 自分自身や家族の中に病気に対する偏見がなければ、姉の病気の悪化を防げたかもしれない
木村諭志(執筆時30代、弟の立場) 周りの助けを借りて「自分の人生」を考えられた時、未来をつかんで歩んでいける力になった)
第2章 考察―精神障がい者のきょうだいの体験からきょうだい支援を考える(きょうだいがきょうだいでいられるための家族支援を)

出版社・メーカーコメント

精神疾患を発症したきょうだいと、そのきょうだいが語る幼少期から大人になるまでの人生とこころの記録。4人の体験談。みんなねっとライブラリーNo5姉は高校生の時に、突然こころを病み、その時私は中学生でした。姉の面倒を見なければいけないとしか思い描けていなかった未来。しかし、ほかのきょうだいが、きょうだい自身の人生を歩んでいることを知り、それだけが全てではないという思いに変わりました。(本書より)私には3歳上の姉がいます。「しっかり者でクラスのリーダー的存在」だった姉が発症したのは、姉が中学生、私が小学生の時でした。きょうだいとして、将来を悲観した私が発したSOSは周囲の大人たちに届くことがなく、いつしか姉のことも含めて、我が家の問題は自分の手で解決しなければならないと思うようになっていました。(本書より)精神疾患は15歳から35歳くらいの若い世代に多く、その先の長い将来に多大な影響を及ぼします。(『心の病気にかかる子どもたち』水野雅文・著、朝日新聞出版より)きょうだいもまた、年が近いことも多く、発症したきょうだいから長期にわたって影響を受けることになります。本書では、4人のきょうだいが、自身の人生とこころの記録を語ります。【本書の特長】1.きょうだいは……・現在、つらい状況にあるきょうだいが、「精神疾患のあるきょうだいの特徴」を知ることができます。・現在の自分の状況をあたりまえにせず、あきらめることなく、違った選択肢を知ることができます。・家族の状況を自分自身で変えることができること、自分の人生を生きて良いことを知り、将来に希望をももてます。2.家族は……・「きょうだい」とどのように関わったらいいのかが理解できます。3.支援者は……・「きょうだい」の経験を理解し、安易にキーマンとしてきょうだいに頼らない支援を考えられるようになります。・家族全体をまるごと支援する積極的な姿勢をもてます。・専門的知識の常識を覆す体験的知識を知ることができます。監修公社 全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)解説横浜創英大学 看護学部 教授の横山 惠子さん

著者紹介

横山 恵子 (ヨコヤマ ケイコ)  
横浜創英大学教授/看護師。埼玉県立がんセンター、埼玉県立北高等看護学院、埼玉県立精神保健総合センター(現、県立精神医療センター)準備室を経て、看護師長として勤務。急性期病棟にて精神科看護を経験。その後、埼玉県立大学短期大学部看護学科講師、埼玉県立大学准教授から埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科・大学院保健医療福祉学研究科/教授/看護師。その間、日本社会事業大学社会福祉学研究科博士前期課程、東京女子医科大学大学院看護学研究科博士後期課程修了。主な研究テーマは、精神障がい者の家族支援・家族会活動・アウトリーチサービス・看護師のキャリア支援(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)