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保存修復の技法と思想 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで

改訂

平凡社ライブラリー 966

出版社名 平凡社
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-582-76966-1
4-582-76966-7
税込価格 2,420円
頁数・縦 412P 16cm
シリーズ名 保存修復の技法と思想

商品内容

要旨

傷つき、色あせた作品に「延命」を施す保存修復の仕事。修復士たちが作品を前に重ねてきた試行錯誤の歴史を豊富な実例と文献から丹念に読みとく。修復されるのは時を経た絵画ばかりではない。公共空間のなかにあって変容しつづけるパブリック・アート、落書きや切り裂きなどの「ヴァンダリズム」を被った絵画、多様な素材から構成される現代美術の作品群への介入は、いかなる思想と技法をもって展開されるのか。

目次

序章 「診断」
第1章 洗浄の哲学―可逆性
第2章 補彩の技法―判別可能性
第3章 甦る芸術の生を求めて―適合性
第4章 修復という「嘘/ファンタジー」―最小限の介入
第5章 欠落と証言のアーカイヴ―保存修復としてのドキュメンテーション
第6章 保存修復学再考―「修復は、一瞬の閃光ではない」
資料 ウンベルト・バルディーニ『修復の理論―方法論の統一第一巻』

出版社・メーカーコメント

古代から現代アートまで、保存修復の技法の変遷を豊富な実例と共にたどる一冊。美術作品を後世に繋ぐための試行錯誤の歴史を読む。

著者紹介

田口 かおり (タグチ カオリ)  
1981年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。フィレンツェ国際芸術大学絵画修復科修了。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専門は保存修復史、修復理論、美術史。東海大学教養学部芸術学科准教授などを経て、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)