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性差別を克服する実践のコミュニティ カナダ・ケベック州のフェミニズムに学ぶ

出版社名 明石書店
出版年月 2024年5月
ISBNコード 978-4-7503-5767-6
4-7503-5767-7
税込価格 3,960円
頁数・縦 269P 22cm

商品内容

要旨

性差別を撤廃するための知は、他者とともに考え、展開する実践の中で生み出される。では、そのような実践はどうすれば創り出せるのか?カナダのケベック州において、フェミニズム運動の流れを受け継ぎ誕生した2つのコミュニティの記録からは、意識化、実践、ネットワーク、インターセクショナリティがキーワードとして浮かび上がる。差別構造を変革していく実践の学習構造を分析した一冊。

目次

序論
第1部 フェミニズム・アートを生み出す学びの構造―ラサントラル/ギャルリー・パワーハウスの事例(芸術における性差別を問うということは
ラサントラルはどのように誕生し、展開していったのか
ラサントラルの展開の軸は何か
誰がラサントラルの実践の主体なのか
ラサントラルの展開において記録はどのような意味を持つのか
ラサントラルの実践の公共的意味とは何か
創造的な学習のコミュニティとしてのラサントラル)
第2部 フェミニズムの視点から実践者の意識化を支える学びの構造―ケベック意識化コレクティフの事例(CQCはどのような社会的背景から誕生したのか
CQCではどのような学習が行われていたのか
CQCはどのように生成されたのか
CQCはどのように展開していったのか
意識化実践とフェミニズムはどのように重なるのか
先住民族女性たちとCQCのメンバーの出会いはどのような実践を生み出したのか
カトリック教会、フェミニズム、民衆運動の出会いは、何をもたらすのか
CQCのメンバーたちは、自分たちの性差別意識をどのようにして乗り越えようとしていったのか
女性たちの意識化を支える視点とその実践を支えるシステム)
結論

著者紹介

矢内 琴江 (ヤウチ コトエ)  
長崎大学ダイバーシティ推進センター副センター長/コーディネーター/准教授。博士(文学)。早稲田大学教育学コース・講師(任期付)、福井大学大学院の特命助教を経て、2021年9月より現職。専門は、社会教育学、フェミニスト・スタディーズ、ケベック研究、教師教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)