モンゴル帝国 草原のダイナミズムと女たち
講談社現代新書 2749
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2024年7月 |
ISBNコード |
978-4-06-536677-6
(4-06-536677-1) |
税込価格 | 1,430円 |
頁数・縦 | 378P 18cm |
商品内容
要旨 |
空前絶後の大版図はどう生まれたか?カギを握っていたのは実は女たちだった…。モンゴルに生を享けた著者が描く遊牧民の世界観、そして帝国の盛衰! |
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目次 |
第1章 遊牧民と女性が世界史をつくった |
出版社・メーカーコメント
近年、モンゴル帝国に関する研究が文献、考古学ともに長足の進歩を遂げ、従来の「野蛮、残虐」といったイメージは大きく修正が迫られています。とくに遊牧民によってユーラシア世界が統一された結果、情報の伝達と交易が飛躍的拡大、それによってはじめて「世界史」が生まれたとみる考えかたは常識となりつつあります。また、遊牧民の世界は定住農耕とはまったく別の論理に基づく社会システムであって、そこに優劣はありえないことを多くの人が理解しはじめており、なかでも女性の役割がきわめて大きかったことが注目されています。たとえば2010年に刊行されたアメリカの文化人類学者ジャック・ウェザフォードによるThe Secret History of the Mongol Queensは欧米人のモンゴルやユーラシアの遊牧民に対する偏見、ヨーロッパ中心主義を打破するために書かれ、ベストセラーとなりました。。本書も同様にチンギス・ハーンの征服とその子どもたちによる勢力拡大がどのようになされていったか、武力だけに頼らない婚姻政策の実態、また権力闘争の舞台裏を描き出します。