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ミステリから見た「二〇二〇年」

出版社名 光文社
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-334-10382-8
4-334-10382-0
税込価格 3,080円
頁数・縦 273P 20cm

商品内容

要旨

新型コロナが世界を覆った二〇二〇年。それは、娯楽小説受難の時代の始まりだったのかもしれない。しかし。ミステリ作家は時代から逃げない。戦う評論家が、忖度なしでその成果を書き尽くす!新時代の名作・話題作から、現代の闇と希望を読み解く意欲的評論集。

目次

第1章 ミステリに描かれたコロナ禍
第2章 外れ籤としての東京五輪
第3章 閉鎖国家と分断国家
第4章 作品の内と外で
第5章 「失われた三十年」への道
第6章 正しくない人々の「正しさ」
第7章 亡霊に呪縛された国

出版社・メーカーコメント

新型コロナのパンデミックによって生活や社会構造が激変した2020年。この激動の年にミステリという文芸領域がこの時代をどう描き、どう解釈したのか? 新型コロナ、東京オリンピック、分断国家、政治腐敗、失われた三十年、ポリティカルコレクトネスと多様性……2020年以降の日本を象徴する出来事を扱ったミステリを通し観察することで見えてきたこととは? 圧倒的な読書量と鋭い分析力を誇る著者が、現代日本の歪みに物申す。

著者紹介

千街 晶之 (センガイ アキユキ)  
1970年、北海道生まれ。1995年、「終わらない伝言ゲーム―ゴシック・ミステリの系譜」で第2回創元推理評論賞を受賞。2004年、『水面の星座 水底の宝石 ミステリの変容をふりかえる』で第4回本格ミステリ大賞および第57回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)