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神道・天皇・大嘗祭

出版社名 人文書院
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-409-54088-6
4-409-54088-2
税込価格 7,150円
頁数・縦 509P 20cm

商品内容

要旨

大嘗祭は天皇の皇位継承のため一世一度行われる皇室行事である。神秘性を帯びたその儀式は古代から変化せず、天皇の神性と日本の伝統を示すものとされてきた。しかし、実際は何度も大きな変化をこうむり、数百年間の中断さえあった。この儀式が意味するものは何なのか。そして天皇、神道とは…。本書では、『古事記』『日本書紀』、アマテラス、陰陽道、中世神話、異端神道、平田篤胤、折口信夫など、著者のこれまでの研究のすべてを動員し、学問分野を積極的に越境しつつ、大嘗祭の起源から現代までと、それを巡る論争と思想を描き出す。圧倒の1200枚、ここに誕生。

目次

序章 「神道・天皇・大嘗祭」論をアップデートする
第1部 平成篇(平成二年、大嘗祭の現場へ
「お告げ文」の深層へ)
第2部 古代篇(大嘗祭の起源神話とは
律令国家の構造と大嘗祭
祟りなすアマテラス
「神宮の祟りは定事なり」
もうひとつの伊勢神宮起源譚
平安王朝のアマテラス
「神道」の成立と苦しむ神)
第3部 中世篇(伊勢神宮と中世神道
中世のアマテラスは何を語ったのか
戦乱のなかの伊勢神宮
「神道」のニュー・ウェーブ、吉田兼〓
中世天皇と即位潅頂)
第4部 近世篇(大嘗祭の再興と垂加神道
光格天皇と本居宣長
近世の伊勢神宮と神道
平田篤胤、驚異の神道
水戸学派の大嘗祭)
第5部 近代篇(維新変革のなかの大嘗祭
大正デモクラシーと大嘗祭
昭和三年の大嘗祭と折口信夫
異端神道の近代
「われ、神にあらず」―戦後天皇と神道の行方)

著者紹介

斎藤 英喜 (サイトウ ヒデキ)  
1955年、東京生まれ。日本大学文学研究科博士課程満期退学。現在、佛教大学歴史学部教授。宗教文化論、神話・伝承学、神話思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)