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師弟のまじわり

ちくま学芸文庫 ス3−2

出版社名 筑摩書房
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-480-51252-9
4-480-51252-7
税込価格 1,540円
頁数・縦 332P 15cm

商品内容

要旨

師弟関係には三つの類型があると著者は言う。師による弟子の破壊とその逆、そして相互信頼。西欧に限っても、それらは複雑で微妙な例をいくつも変奏し、理解はとうてい一筋縄にはいかない。ソクラテスとアルキビアデス、ウェルギリウスとダンテ、アベラールとエロイーズ、ブラーエとケプラー、フッサールとハイデガー…。本書は、哲学や文学、宗教から、自然科学、スポーツ、音楽までを見渡しながら、教える者と教わる者との関係が露わにする諸相を卓抜な筆致で描き出す。教育とはいかなる営みか。教師は教え子に何を伝えるのか―。稀代の批評家が文業の極致を示した傑作、待望の文庫化。

目次


第1章 起源の存続
第2章 火の雨
第3章 偉大な師
第4章 思考の師匠
第5章 新世界にて
第6章 不老の知性
結語

出版社・メーカーコメント

師と弟子という対関係が生んできた数々のドラマ。その美しさと醜さはわれわれに何を告げるのか。稀代の批評家が〈教育〉の諸相と深奥へ光をあてる。

著者紹介

スタイナー,ジョージ (スタイナー,ジョージ)   Steiner,George
1929‐2020年。文芸批評家。ジュネーヴ大学教授、ケンブリッジ大学チャーチル・カレッジ・エクストラオーディナリー・フェローなどを歴任。多言語に通じ、古典古代から現代までの文学・哲学・芸術・科学にわたる該博な知識を駆使して執筆活動を展開した
高田 康成 (タカダ ヤスナリ)  
1950年生まれ。東京大学名誉教授。専門は表象古典文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)