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台湾炭鉱の職場史 鉱工が語るもう一つの台湾

出版社名 青弓社
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-7872-3544-2
4-7872-3544-3
税込価格 3,300円
頁数・縦 219P 21cm

商品内容

目次

序章 台湾炭鉱への招待(台湾北部の炭鉱
瑞三炭鉱からみる職場と生活の実態
炭鉱からみる台湾と東アジア)
第1部 「煤鉱 Meikuang」の歴史と現場(台湾石炭産業と「李顔二家」
瑞三炭鉱の生産と労働
台湾光復以降の石炭産業史)
第2部 瑞三での鉱工の仕事と暮らし(解題 瑞三炭鉱での鉱工の仕事と暮らし
炭鉱の子が鉱工になるまで
台湾最大の瑞三炭鉱での領班の仕事
瑞三炭鉱の閉山とその後
女性鉱工の生活史
猴〓での元鉱工たちの年金獲得運動と炭鉱の記憶継承)
終章 台湾石炭産業の職場史に学ぶ(家族ぐるみの労働・移住・出稼ぎ労働と「一班一家」
炭鉱での女性労働
事故・災害と補償
労働者と会社の関係―自助と誇り)

出版社・メーカーコメント

台湾炭鉱をひもとけば、石炭産業の機械化以前の原初形態を知ることができ、さらに台湾の歴史や社会を学ぶことができる。本書では、台湾最大だった瑞三炭鉱を中心に戦後の石炭産業を概観して、基本的な知識や情報を提示する。そのうえで、瑞三炭鉱の中心的な人物とその一族の人生を聞き書きで再現して、台湾炭鉱で働いた労働者や家族の仕事と暮らしを描き出す。さらに、炭鉱遺構をめぐる記憶保存と地域再生の現在の動きにも目配りする。台湾炭鉱の労働者とその職場の歴史から、厳しい環境のなかで日々の生活のために協働してきた「誇り」の軌跡をたどり、観光地ではない「もう一つの台湾」を掘り起こす。