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食の豊かさ食の貧困 近現代日本における規範と実態

出版社名 名古屋大学出版会
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-8158-1166-2
4-8158-1166-0
税込価格 5,940円
頁数・縦 315,44P 22cm

商品内容

要旨

「善き食生活」とは何か―。「崩食」を背景として、栄養学や伝統・自然など多様な指針が乱立するいま、食の豊かさ/貧困をどう再定義するかが問われている。社会学と倫理学を結び合わせて「食潜在能力」の考え方を提示し、日本食文化の歴史的考察と現代の食卓調査から、私たちの食生活を問い直す力作。

目次

あいまいな「食の豊かさ」、みえにくい「食の貧困」
1 現代の食をどう捉えるか―社会と倫理の結節(食の社会学
食の倫理学)
2 食規範と実態の歴史的変遷(「第一の食の近代」の萌芽
戦後「食の近代」の再出発
「第二の食の近代」の徹底化)
3 現代日本の「善き食生活」と「食の貧困」(食潜在能力―理論から実践へ
「善き食生活」の多様性と共通性
経済的貧困では捉えられない「食の貧困」
食潜在能力の測定
食料政策の体系化)
豊かさの中の貧困、貧困の中の豊かさ

出版社・メーカーコメント

「善き食生活」とは何か−−。「崩食」を背景として、栄養学や伝統・自然など多様な指針が乱立するいま、食の豊かさ/貧困をどう再定義するかが問われている。社会学と倫理学を結び合わせて「食潜在能力」の考え方を提示し、日本食文化の歴史的考察と現代の食卓調査から、私たちの食生活を問い直す力作。

著者紹介

上田 遥 (ウエダ ハルカ)  
1992年生まれ。2018‐19年トゥールーズ・ジョン=ジョレス大学客員研究員。2020年京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了。博士(農学)。日本学術振興会特別研究員(名古屋大学)などを経て、東京大学東洋文化研究所助教。主著に『食育の理論と教授法』(昭和堂、2021年、日本農業経済学会奨励賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)