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8がけ社会 消える労働者朽ちるインフラ

朝日新書 967

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-02-295279-0
4-02-295279-2
税込価格 990円
頁数・縦 266P 18cm

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要旨

少子高齢化による生産年齢人口減少が、社会に深刻な影響を与え始めている。物流や製造業、サービス業、医療・介護、農林水産業や公務員まで、あらゆる業種・職種で「人手不足」が常態化しつつある。それによって、生活を支えるインフラやサービスが機能しなくなり、社会そのものが立ち行かなくなる恐れもある。本書では、2040年に生産年齢人口が2割減る社会を「8がけ社会」と名づけ、打開策のヒントとなる現場を朝日新聞の記者たちが取材し、識者へのインタビューを交えて実態をリポートしている。かねてから、「8がけ社会」の到来は予見できていたはずであり、その大きな原因は、就職氷河期に社会に出た「ロストジェネレーション」が非正規雇用や低賃金に苦しめられ、結婚や子育てをする力を奪われて出生率が著しく下がったことにあるという。著者の朝日新聞取材班は、ネットワーク報道本部次長の石松恒氏、社会部次長の貞国聖子氏ら19名。本書は朝日新聞デジタルの連載「8がけ社会」(2024年1月1日〜4月21日)に大幅な加筆修正を行い再構成したもの。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年11月12日]

商品内容

要旨

止まらぬ少子高齢化―。現役世代が2割減る“不都合な未来”は変えられるのか?様々な業界で「人手が足りない」と悲鳴が上がっている。生活を支えるインフラやサービスの担い手がいなくなり、社会が立ち行かなくなる現実味が増す今、私たちはこの難局にどう立ち向かえばよいのか。各地の実態に肉薄し、現状打破に奮闘する人々を描いた、「朝日新聞」大好評連載の書籍化。

目次

第1部 現場から(縮小の先に
人手奪い合い
変えられた未来
切り札はあるか
適応できるか
発想を変える
主役世代
突破への胎動)
第2部 ともに支える(若い世代と考える
ロスジェネ女性の道筋は
政治家に聞く「解決の鍵」
世代間不公平を考える―世論調査から)
第3部 能登半島地震―震災からみえたもの(被災地の現実
地方自公体の模索
過疎集落はどうなる
災害と人口移動―データから読み解く
防災と復興―識者はこう考える)

出版社・メーカーコメント

2040年に1200万人の労働力が足りなくなる。迫り来る超人口減少社会とどう向き合うか。取材班が現場を歩き実態に迫り打開策を探る、「朝日新聞」大反響連載を書籍化。多和田葉子氏、小熊英二氏、安宅和人氏、増田寛也氏ほか識者インタビューも収録。