「戦後」を読み直す 同時代史の試み
中公選書 153
出版社名 | 中央公論新社 |
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出版年月 | 2024年9月 |
ISBNコード |
978-4-12-110155-6
(4-12-110155-3) |
税込価格 | 2,090円 |
頁数・縦 | 277P 20cm |
商品内容
要旨 |
戦後八十年―。あらゆる面で列島史レベルの大きな社会変動を経験した我々は、今やこの歳月を語る前提すら失ってしまった。たとえばそれは、クルマという存在があたりまえのものとなり、若者が関心を寄せる対象ですらなくなったことにも表れている。本書は敗戦の年に生まれた歴史家が、人生のその時々に影響を受けた書物を「今」読み返し、血肉化された自身の価値観がどのように解体していったかを共通の言語として語る試みである。 |
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目次 |
序章 意図と方法 |
出版社・メーカーコメント
戦後八〇年−−。列島史レベルの社会変動を経験したこの時代をどう理解するか。敗戦の年に生まれた著者が、時代を照らし出した書物−−小学校の教科書、むのたけじ『たいまつ十六年』、山口瞳『江分利満氏の優雅な生活』、六〇年代の『暮しの手帖』、徳大寺有恒『間違いだらけのクルマ選び』等々−−を「今」読み返し、誰の目にも自明だと思われた事柄がどのように存在し、それらがどのように消えていったのか、その過程を追う。