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磯崎新論

出版社名 講談社
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-06-535986-0
4-06-535986-4
税込価格 5,225円
頁数・縦 779P 20cm

商品内容

要旨

磯崎新とは誰か?「デミウルゴスの化身」たらんとした「アーティスト/アーキテクト/アーバンデザイナー」が求めた“見えない建築”に迫る前人未到/正面突破の決定版「磯崎新」論。

目次

前口上
第1部 胎動 1931‐1956
第2部 都市の暗殺者 1957‐1970
第3部 反建築の展望台 1971‐1986
第4部 歴史と大地の亀裂 1987‐1995
第5部 “アーキテクチュア”という戦場 1996‐2022
結論 磯崎新とは誰か
余白に

出版社・メーカーコメント

2022年12月28日に91歳で亡くなった世界的建築家・磯崎新。「デミウルゴスの化身」たらんとした「アーティスト/アーキテクト/アーバンデザイナー」が求めた〈見えない建築〉とは何か?群像連載の前人未到/正面突破の決定版「磯崎新」論がついに単行本化。「それゆえわたしはここで、たとえ無謀ではあっても、アーティスト/アーキテクト/アーバンデザイナーの全領域の総体をテクストとしてまるごと扱い、自分なりの磯崎新(ルビデミウルゴス)像をくっきりとした輪郭で描くことを選ぶ。「シン・イソザキ論」という、庵野秀明の『シン・ゴジラ』や『シン・エヴァンゲリオン』をもじったような別名の併記は、磯崎最初期のSF的マニフェスト「都市破壊業KK」における「SIN/ARATA」という二体の分身への自己分裂に対応している。それをルビで表わすこともまた、この種の分裂状態を象徴する磯崎特有の書体の擬態(ルビもどき)である。「シン」は間違っても「真」ではなく、「磯崎新論(ルビシン・イソザキろん)」という表記はむしろ、みずから「新(ルビSIN)」なるもの−他者−であろうとする自覚の表現なのだ。」(本文より)

著者紹介

田中 純 (タナカ ジュン)  
1960年生。芸術論・思想史。東京大学名誉教授。博士(学術)。2002年『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』でサントリー学芸賞(思想・歴史部門)、2008年『都市の詩学』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2009年『政治の美学』で毎日出版文化賞、2010年フィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)