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怒濤逆巻くも 上

P+D BOOKS

出版社名 小学館
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-09-352499-5
4-09-352499-8
税込価格 770円
頁数・縦 291P 19cm
シリーズ名 怒濤逆巻くも

商品内容

要旨

―咸臨丸は蒸気を焚いて、午後三時三十分、浦賀を出航した。…しばらく木村も勝も甲板に立っていたが、風と揺れに耐えられなくなり、船室に降りていった。…友五郎と浜口が羅針盤をのぞいて針路を確認しあっているところへ、万次郎と福沢諭吉がやってきた。―数学や測量に造詣の深い笠間藩士の四男・小野友五郎は、開明的な旗本の子・小栗忠順と出会ったことをきっかけに、幕府の海軍伝習所に入所。やがて遣米使節団を乗せるポーハタン号に咸臨丸が随行することになった際は、その航海長として、幕府船初の太平洋往復を成功に導く。勝海舟、福沢諭吉などの陰に隠れてスポットライトを浴びることのなかったテクノクラートに光を当てた大作の前編。

著者紹介

鳴海 風 (ナルミ フウ)  
1953(昭和28)年10月15日、新潟県出身。東北大学大学院工学研究科修士課程修了後、日本電装(現デンソー)に定年まで勤務しつつ、工学、数学の知識を生かした作品を発表。1992年『円周率を計算した男』で第16回歴史文学賞、2006年第2回日本数学会出版賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)