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ドヴォルザークに染まるころ

出版社名 光文社
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-334-10451-1
4-334-10451-7
税込価格 1,870円
頁数・縦 284P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ドヴォルザークに染まるころ

    本屋大賞受賞作家がつむぐ、ドヴォルザーク“家路”の旋律がストーリーの底に流れる優しくも鮮烈な一作。
    止まっている過去、止めることのできない現在、止まってほしいと願う時間、それぞれが耐えながら向き合う日常を見つめ直すことができる。田舎町の濃密な人間関係を浮かびあがらせることで、都会では希薄になり、どうにでもうけ流されてしまうような人間の思いをここではつぶさに描いている。

    (2024年11月25日)

商品内容

要旨

小学生のとき、担任の先生と町の外からやって来た男が駆け落ちしたのを忘れられない主婦。東京でバツイチ子持ちの恋人との関係に寂しさを覚える看護師。認知症の義母に夫とのセックスレスの悩みを打ち明ける管理栄養士。父と離婚した母が迎えに来て、まもなく転校することになる小六の女の子。発達障害のある娘を一人で育てるシングルマザー。遠き山に日は落ちて―小さな町で、それぞれの人生を自分らしく懸命に生きる女性たちを描いた感動作。

出版社・メーカーコメント

廃校が決まった柳垣小学校で最後の秋祭りが行われる。あの日、担任の先生と町の外からやってきた絵描きの男の姿を見てしまった類と玄。息子の母親会で祭りの準備をしていた類は、人気作家になった玄と再会するが−−「ドヴォルザークの檻より」類の夫、悟志の元浮気相手である千沙は、東京でバツイチ子ありの男・翔琉と暮らす。翔琉が娘の結婚式に参列する日、千沙は廃校が決まった母校の秋祭りを訪れ−−「いつかのあの子」

著者紹介

町田 そのこ (マチダ ソノコ)  
1980年生まれ。「カメルーンの青い魚」で、第15回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞。2017年同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。2021年『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)