蛇の神 蛇信仰とその源泉
角川ソフィア文庫 J155−2
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2024年11月 |
ISBNコード |
978-4-04-400850-5
(4-04-400850-7) |
税込価格 | 1,496円 |
頁数・縦 | 330P 15cm |
商品内容
要旨 |
古より神とも邪ともみなされてきた蛇。古事記や日本書紀で草の祖として現れたように、あるいは旧約聖書でアダムとエバをそそのかしたように、蛇はあらゆる場面で人間にとって「偉大なる他者」となり、神話の鍵として存在してきた。日本各地の伝説や信仰をはじめ、中国の異類婚姻譚、ヨーロッパにおける蛇の表象、東南アジアのナーガ崇拝など、古今東西の蛇信仰をもとに蛇の文化的役割と重要性について考察する民俗自然誌。 |
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目次 |
第1章 日常生活のなかの蛇―日本人のみた蛇 |
出版社・メーカーコメント
人類と蛇との交渉の歴史は古くて深い。世界の諸民族には、蛇に関するいろいろな民俗が知られている。日本にも豊富にある。しかし、家畜や狩猟の対象になる動物とちがって、自然のままの蛇の利用はそれほど多様ではない。大部分は人類が文芸や宗教のなかにえがきあげてきた蛇である。そこにいるのは、「自然としての蛇」をとおして人間がさまざまな価値を与えた「文化としての蛇」である。時に嫌悪され、時に畏怖されてきた、絶対的な他者である蛇。そのような他者なる蛇が人間の文化にもたらしてきた豊饒な世界を民俗誌からひもとく、画期的な書。文庫化にあたって、新たな学説を解説として添えた決定版!