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大学改革 自律するドイツ、つまずく日本

中公新書 2832

出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-12-102832-7
4-12-102832-5
税込価格 946円
頁数・縦 210P 18cm

商品内容

要旨

2004年の法人化により、日本の国立大学は自律と教育・研究の活性化を求められた。だが、目標を達成したいとは言いがたい。原因は国からの交付金の先細りなのだろうか。同様の改革を進めたドイツの国立大学は、厳しい予算下でも、複数校が競争しつつ世界大学ランキングの上位を占めている。学長のリーダーシップなど、日本で礼賛されてきた英米モデルを見つめ直し、日独の明暗を分けた大学統治のあり方を比較検証する。

目次

第1章 数字に踊らされる大学人(数値目標の広まり
ドイつの大学統制のゆるやかさ
数値指標は有効か
「メリハリ論」の特異さ
「外国」では大学予算が潤沢なのか?)
第2章 古き良き「学者の共和国」から公的サービス機関へ(世界的潮流のなかの法人化
20世紀末における高等教育の課題
法人化はどこでつまずいたのか
経営管理の強化の必要性)
第3章 「ゆるやかな目標管理」でうまくいくドイツ(ドイツの業績協定と日本の中期目標・中期計画
ゆるやかな目標管理
ドイツの大学における本部と学部の関係
自己規律が働くドイツの大学)
第4章 多元的な評価軸の大学間競争を(大学コントロールの理論的整理
国際的に見た日本の大学コントロール
ユニバーサル段階の大学コントロール
日本の大学間競争の何が問題なのか
多元的な大学間競争)

出版社・メーカーコメント

2004年の法人化により、日本の国立大学は自律と教育・研究の活性化を求められた。だが、目標を達成したとは言い難い。それは国からの交付金の先細りが原因なのだろうか。同時期に同様の改革を進めたドイツの国立大学は厳しい予算下、複数校が競争しながら世界大学ランキングの上位を占める。学長のリーダーシップなど、日本で礼賛される英米モデルを見つめ直し、日独の結果を分けた大学統治のあり方を検証する。

著者紹介

竹中 亨 (タケナカ トオル)  
1955年大阪府生まれ。83年京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学。東海大学助教授などを経て、93年より大阪大学助教授、2000年より教授。現在は大学改革支援・学位授与機構教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)