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ロベスピエール 民主主義を信じた「独裁者」

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-10-603915-7
4-10-603915-X
税込価格 1,925円
頁数・縦 291P 20cm

商品内容

要旨

フランス革命で政敵を次々と粛清、最後は自らも断頭台で葬られたロベスピエール。「私は人民の一員である」と言い続けた元祖“ポピュリスト”は、なぜ冷酷な暴君に堕したのか。誰よりも民主主義を信じ、それを実現しようとした政治家の矛盾に満ちた姿から、現代の代議制民主主義が抱える問題の核心を鋭く問う画期的評伝。

目次

プロローグ 「独裁者」からのメッセージ
第1部 青春(美徳と悪徳
「名誉」を超えて
心の「師」との出会い
「幸福の革命」に向けた三つの矢)
第2部 革命の幕開け(ヴェルサイユの華
能動市民と受動市民
堕ちた“象徴”
帰郷
「陰謀」への強迫)
第3部 共和国の誕生(“民の声”は「神の声」か?
恐怖時代の幕開け
「生存権」の優位
革命政府の成立)
第4部 恐怖政治の時代(恐怖政治の由来
ジェルミナルのドラマ
革命の祭典
大恐怖政治)
第5部 最期(失脚
「独裁者」の最期
マクシミリアンの影)

出版社・メーカーコメント

「恐怖政治」という理解だけでは見えない政治家の真実とは? フランス革命で政敵を次々と粛清、最後は自らも断頭台で葬られたロベスピエール。「私は人民の一員である」と言い続けた元祖〈ポピュリスト〉は、なぜ冷酷な暴君に堕したのか。誰よりも民主主義を信じ、それを実現しようとした政治家の矛盾に満ちた姿から、現代の代議制民主主義が抱える問題の核心を鋭く問う画期的評伝。

著者紹介

〓山 裕二 (タカヤマ ユウジ)  
1979年、岐阜県生まれ。明治大学政治経済学部准教授。2009年、早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。専門は政治学・政治思想史。主な著作に『トクヴィルの憂鬱 フランス・ロマン主義と“世代”の誕生』(白水社、サントリー学芸賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)