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クラクフ・ゲットーの薬局

出版社名 大月書店
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-272-51018-4
4-272-51018-5
税込価格 2,640円
頁数・縦 248,7P 20cm

商品内容

要旨

クラクフ・ゲットーの被収容者が直面した暴力と恐怖とは?親衛隊員の残虐さ、ユダヤ人警察の協力、ゲットーの解体と絶滅収容所への移送など、ユダヤ人たちを襲った悲惨な運命を内側から冷静に綴った貴重な記録。

目次

第1章 ゲットーの設置と編成‐新しい生活‐新しい知人たち
第2章 比較的平穏だった日々‐最初の移送行動‐ドイツの秘密諜報機関員‐一九四二年六月二日から四日にかけての移送行動
第3章 陸軍中尉ブスコ‐一九四二年六月八日の移送行動‐ゲットーの縮小‐困難な生活環境‐一九四二年十月二十八日の移送行動‐迫害された人々の様子
第4章 プワシュフ収容所‐ゲットー域の再縮小‐プワシュフでの刑執行‐移送者の確かな消息‐ゲットーAとB‐クラクフ以外から入ったゲットー住民‐薬局閉店の試み‐規則の厳罰化‐児童施設の設置
第5章 プワシュフ収容所への移送‐一九四三年三月十三日および十四日のゲットー撤収行動‐心理的謎‐病人および子どもたちの殺害‐悪夢の光景
第6章 死者の町‐ゲットーの「清掃」‐ゲットーの死刑執行人‐ユダヤ人警官の運命‐一九四三年十二月

著者紹介

パンキェヴィチ,タデウシュ (パンキェヴィチ,タデウシュ)   Pankiewicz,Tadeusz
1908年サンボル(1919‐1939年ポーランド領、1939‐1945年ソ連領、戦後はウクライナ領)の薬剤師一家に生まれる。1907年に父がクラクフのポドグジェ地区に「鷲」薬局を開店。ヤギェウォ大学薬学部を卒業し薬学修士を取得後、1933年父から引き継いで薬局店主となる。1941年3月のクラクフゲットー設置から撤収までの2年半、ゲットー域にあった「鷲」薬局に残り、ゲットー外から通う3人の女性薬剤師とともにユダヤ人を支援する。親衛隊、憲兵、ゲシュタポの犯罪の目撃者として戦後、西ドイツの法廷で証言した。1993年死去
田村 和子 (タムラ カズコ)  
ポーランド児童文学翻訳家。1944年、札幌市生まれ。1979‐1980年、家族とポーランドのクラクフ市に滞在。1993‐1994年、クラクフのヤギェウォ大学に語学留学。東京外国語大学研究生を経てクラクフの教育大学で児童文学を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)