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デジタルテクノロジーと時間の哲学

出版社名 丸善出版
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-621-31047-2
4-621-31047-X
税込価格 2,420円
頁数・縦 146P 19cm

商品内容

要旨

「デジタルテクノロジーが我々の時間と存在にどのような影響を与えうるのか?」という現代的課題に、技術哲学分野の第一人者が、初めて独自の刺激的な視点から挑んだ野心作。プロセス哲学、ナラティブ理論、テクノパフォーマンスの概念を用いて、デジタルテクノロジーが「私たちの時間と存在との関係をどのようにかたちづくっているか」を分析し、AIをはじめとする新技術や気候変動などに照らして、それが何を意味するのかを論じる。現代の技術哲学とメディア論との対話と、「人間的年代(アンスロポクロネ)」と呼ばれるものに共通する時間について、独自の問いを設定して、私たちが今日どのように存在し、時間に関係するのかを理解するための概念フレームワークを具体的かつ分かりやすく提案する。

目次

第1章 イントロダクション―時間、実存、技術(時間の加速と実存
地球レベルでの時間
現在主義の陥穽
デジタルテクノロジーによる時間形成
時間と技術を再考する
本書の構成)
第2章 プロセス、ナラティブ、パフォーマンス―デジタルテクノロジーは時間性と実存をどのようにかたちづくるのか(プロセス
ナラティブ
パフォーマンス
複数時間性と権力)
第3章 人間的年代における共通時間を求めて―善き時間、同時代化、そして気候変動時代におけるグローバルな共=実存の政治(カイロス:善き時間と意味のある存在
カイロス的政治と同時代化:気候変動時代における時間と共=実存の政治)

著者紹介

クーケルバーク,M. (クーケルバーク,M.)   Coeckelbergh,Mark
ウィーン大学哲学・教育学部メディア・技術哲学分野教授。バーミンガム大学博士。1975年ベルギー生れ。イギリス・デモンフォート大学コンピューターと社会的責任研究センター非常勤教授(2014‐19)、国際技術哲学会会長、ヨーロッパ委員会の人工知能に関する高度専門家会議委員なども歴任。AIやロボットなど技術全般に関する倫理学、哲学の第一人者
直江 清隆 (ナオエ キヨタカ)  
東北大学大学院文学研究科教授。東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎論専門課程博士課程単位取得退学。博士(文学)。専門は哲学、技術哲学
佐藤 駿 (サトウ シュン)  
岩手大学教育学部准教授。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は哲学、現象学
鹿野 祐介 (シカノ ユウスケ)  
大阪大学COデザインセンター特任助教。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は哲学、概念工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)