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赤紙と徴兵 105歳、最後の兵事係の証言から

ちくま学芸文庫 ヨ21−1

出版社名 筑摩書房
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-480-51278-9
4-480-51278-0
税込価格 1,540円
頁数・縦 365P 15cm

商品内容

要旨

戦時下の不穏な空気のなか、ある日突然、兵事係が来訪し、「赤紙」が手渡される―アジア・太平洋戦争を舞台とするドラマなどでおなじみの場面だ。しかし、その人の召集がどこで決定され、いかにして伝達されたのか。そうした動員のプロセスや制度の末端を担った兵事係の役割については、関連資料がことごとく処分されたこともあり、意外なほど知られていない。本書では、滋賀県大郷村(現・長浜市)で兵事関係の業務を行っていた人物が命令に反して長年秘匿してきた貴重資料や証言に基づき、若者を戦地に送り出しつづけたその苦悩や悔恨に寄り添いつつ、草の根の視点から徴兵システムの実態に迫る。

目次

第一章 密かに残した兵事書類
第二章 ある現役兵の戦場体験
第三章 赤紙を配る、赤紙が来る
第四章 出征した兄弟たちの戦記
第五章 誰をどのように召集したのか
第六章 兵事係と銃後
第七章 海軍志願兵
第八章 死者たちとともに

出版社・メーカーコメント

赤紙は若者をいかにして戦地へ駆り立てたか。焼却命令に反し秘匿されてきた貴重資料や証言をもとに、草の根の視点からその実態に迫る。解説 吉田裕

著者紹介

吉田 敏浩 (ヨシダ トシヒロ)  
1957年、大分県生まれ。ジャーナリスト。ビルマ(ミャンマー)北部のカチン人など少数民族の自治権闘争と生活・文化を長期取材した記録『森の回廊』で、第27回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『赤紙と徴兵』(彩流社)で第2回いける本大賞を、『「日米合同委員会」の研究』(創元社)で第60回JCJ(日本ジャーナリスト会議)賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)