身代わりの贄はみなそこで愛される
ことのは文庫
出版社名 | マイクロマガジン社 |
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出版年月 | 2025年1月 |
ISBNコード |
978-4-86716-698-7
(4-86716-698-7) |
税込価格 | 781円 |
頁数・縦 | 255P 15cm |
商品内容
要旨 |
三百年に一度、秋の満月の夜。湖に住む神に「一番美しい娘」を花嫁として捧げなければならない。そんな伝承がある湖のほとりの村で生まれた、双子の姉妹・宵と環。姉の宵には、生まれつき顔に青い痣があったため、妹の環が「神の花嫁候補」に選ばれた。誰からも愛される娘に育ち、その運命を哀れまれる環。逆に虐げられて育つ宵。だが、彼女たちが十六歳になったとき、環に恋をした男の策略で、実際に神に「花嫁」として捧げられたのは、宵だった。湖に沈められ、死を覚悟した宵。しかし彼女が水底が見たものは、美しい水色の瞳を持つ神様と赤子、愛猫がいる、閉じられた静かな優しい世界だった。そこで穏やかに暮らし始めた宵は、ある日水面の向こうに、助けを求めて自分を呼ぶ環の顔を見る。そして「村が水没する」ことを、それを仕向けたのが目の前の優しい神様であることを知り―。 |
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出版社・メーカーコメント
美しい妹の身代わりに神に捧げられたのは虐げられた姉。水底の閉じられた世界で、神様と猫との穏やかな生活が続く、はずだった。