ぼくはねこの管理人 浪漫荘おもいでダイアリー
角川文庫 た62−25
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2025年1月 |
ISBNコード |
978-4-04-115827-2
(4-04-115827-3) |
税込価格 | 770円 |
頁数・縦 | 281P 15cm |
商品内容
要旨 |
ぼくはねこ。名前はちっちゃいのすけ。川越の古いアパート「浪慢荘」で暮らしている。ぼくの面倒を見てくれたのは、管理人のおばあちゃんだ。けれどある日いなくなってしまった。そして新しい管理人として、孫の青年が現れた。名前は門脇暖。どうやら漫画家志望らしいけど、どうにも頼りない。ここはぼくががんばらなくては…。レトロアパート「浪漫荘」の住人たちと新米管理人、そして言葉が分かるねこの、温かくて優しい物語。 |
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出版社・メーカーコメント
川越市にある古い木造アパート「浪漫荘」。その管理人の孫である漫画家志望の門脇暖(だん)は、祖母・門脇ちえが亡くなってしまったために管理人となった。近々取り壊すことになるだろうと両親に言われているが、祖母の思い出の浪漫荘をなんとか立て直したい。そう思う一心から、自らの夢を追いながら管理人として働きはじめた。その浪漫荘には、祖母の飼い猫だった「ちっちゃいのすけ」が遺されていた。ハチワレの黒猫で、足だけが白いいわゆる「靴下猫」だ。話しかけるとまるで話が分かるようなそぶりをする「ちっちゃいのすけ」だが、まさか本当に分かっているはずはあるまい。そう思いながら、暖は自身の悩みを打ち明けたりしてみるのだった。* * *ぼくの名前は「ちっちゃいのすけ」。「浪漫荘」という古いアパートに住んでいる猫だ。住人たちには「ちーちゃん」と呼ばれながら暮らしている。管理人のおばあちゃんが突然病気で亡くなってしまい、ぼくはひどく悲しんだけれど、住人のみんなと亡くなったおばあちゃんのことばに支えられ、今もなんとか暮らしている。そんなところに、新しい管理人がやってきた。頼りない青年で、おばあちゃんの代わりなんかつとまるわけないのは承知だけど、実は助けてもらった過去がある。その恩に報いるために、この縄張りを守る手伝いと、らくがきばかりする夢を追いかける手助けををしてやろうと思う。住人たちはいろんな事情を抱えてここにいるけど、果たして暖は一人前の管理人になれるだろうか?* * *「浪漫荘」に暮らす暖と住人たち、そして人のことばが分かる猫の「ちっちゃいのすけ」が贈る、過去の悲しみを乗り越え、今を生きる強い気持ちが湧き上がる、温かな連作短編集。