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環境と差別の社会学 フィールドとの〈対話〉から構造的差別へ

出版社名 晃洋書房
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-7710-3895-0
4-7710-3895-3
税込価格 4,180円
頁数・縦 243,8P 22cm

商品内容

要旨

本書では、前著の方法論(ディスコミュニケーションに着目する“対話”論的アプローチ)や理論モデル(環境的正義のヘゲモニー分析に依拠した構造的差別モデル)は基本的に受け継ぎながらも、たんなる記述的分析にとどまらずに、社会史における儀礼研究を取り込みつつ、より深い社会学的な理論化をめざしたい。

目次

第1部 原子力災害と構造的差別(理論の外へ、もしくは“対話”としての社会学
“現場からの声”は届いたか?―原子力発電所と被曝労働
風評被害のポリティクス―名づけの“傲慢さ”をめぐって)
第2部 “問い”と“対話”としての社会史(歴史は逆なでに書かれる―オーラル・ヒストリーからの社会科学認識論
民衆文化の自律性と文化的ヘゲモニー―サバト、あるいは集団的アニミズム
儀礼のメタ規範と暴力の政治―シャリヴァリ儀礼の転用をめぐって)
第3部 往還の途上―部落表象への関係論的アプローチ(時の往還―インタビューにおける「語り」の分析から
カテゴリー化の罠―社会学的“対話”の場所へ
「部落を認知すること」における“根本的受動性”をめぐって―慣習的差別、もしくは“カテゴライズする力”の彼方)

著者紹介

三浦 耕吉郎 (ミウラ コウキチロウ)  
関西学院大学社会学部教授。専門は、生活史、差別問題、環境社会学、質的調査法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)